日高昭男先生、さようなら。ありがとう。心を繋ぎます。

一昨日の夜、母(88)からLINEでメッセージと写真が届きました。前日の大連弥生女学校同期会の話など近況報告の前に、私の恩師である日高昭男先生の訃報がありました。

子供の頃は父の仕事の都合でほぼ2年ごとに移動の転勤族だった為に、入学と卒業を同一校で果たしたのは小中高通して皆無ですが、その中で6年強の長い日々を過ごした川崎市平間。9才から14才という多感な時期を過ごしました。

昭島市立拝島第二小学校から横浜市立山元小学校を経て、結局、川崎市立平間小学校を卒業したのですが、4年生になると「音楽部」にオーディションを受けて入れます。なんとか合格してリコーダー(たて笛)組になりました。
5年生になるとピアノが弾けたので花形のアコーディオン組に入れました。横で弾いている先輩のトップアコーディオンは唯一、一段と鍵盤数が多くえんじ色でピカピカ光り、弾き手は背が高く目が大きくて凛々しく賢く、とても美人な先輩・・・たまたま官舎のアパートの隣の階段の住人で、憧れて手紙を送りやり取りもしました。
6年生になるとそのトップアコーディオンが私に割り当てられました。編曲や作詞作曲もする演奏指導指揮の日高先生は音楽教科の先生ではなく弟の担任の先生でした。先生はママさんコーラスも指導していて、団員であった我が母の作詞で何曲も作品を残しています。コーラス編曲した楽譜を、子供の頃、母に見せられて覚えた曲も数曲あります。

約40年後、横浜の青葉台に引っ越してきた母から「日高先生がすぐ近くに住んでる事が分かってお茶したりしてる。定年退職後、シャンソン弾き語りやコーラスのコンサートを毎月開いて大活躍している」と情報が入り、その内、私の人生リベンジスタートとも言える2007年「55才バースデーコンサート@上用賀アートホール」に母と共に現れて演奏してくださり、その後、先生の本拠地・溝の口ノクティホールでの歌声コンサートにゲストに呼ばれて弾き語り演奏をさせてもらったりもしました。
その打合せのお茶会で、先生は朝鮮から引き揚げられ、貧しさの為に音大進学叶わず教師の道を選び、仕事をしながらも個人で作曲の先生に指導を受けて作曲活動をずっと続け、コンクールにも応募し続けていたと知りました。

小学校時代の音楽部では先生の編曲によるシューベルトの「未完成交響曲」や自作の「川崎交響曲」など、クラシックオーケストラの醍醐味を、当時の学校教育内の貧しい楽器編成の中で存分に味わいました。特にトップアコーディオンのパート譜は私のピアノのスキルに対応した難しいメロディが書かれていて、心躍りながら学校行事などのアトラクションで演奏しました。ちょうど梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」が流行し、先生は「こんにちはパパ」という歌を作曲して私達の伴奏で歌の上手い同級生の女の子が父親参観日に歌った記憶があります(メロディもまだ覚えている)。

私は子供の頃、テレビのN響コンサートを見ながらちゃぶ台の上に立って岩城宏之さんの指揮の真似をしたりしていましたが、音楽の構成の感動を効果的に生み出す指揮の仕事内容に強烈に心を惹かれました。一番なりたかった職業は指揮者なのですが、今思えば日高先生の影響が多大なのかもしれません。大学に入り突如として作曲の才能が花開いたのも日高先生の影響もあるかもと、お亡くなりになった今、急に思い当たりました。

母の作詞に先生が作曲した数曲の内「ママにもらったアンブレラ」は、数年前、私が指導している主婦のジャズコーラスShoofies向けに改めて私が編曲し直し、新宿ジャズ祭などで歌いました。もう一曲「むっくりつくしが顔だした」という曲もやりたいと思っていたところでした…。録音して先生にお聞かせしたかったけれど。

弟が2年生の時の担任の先生をされていた頃は厳しい先生という噂も聞いていましたが、音楽部の私達には優しくてユーモアがあり、テキパキとパワフルだった日高先生。そうだ!もしかしたら、と今朝思い立ち、ググってみました。ありましたありました!

YouTubeに3つ、見つけました。


つい先月も青葉台のフィリアホールから降りてくるエレベーターの中でコーラスのお弟子さん達と一緒に居た日高先生に声をかけられたという母。大変お元気そうだったけど、4/13に入院され4/19に亡くなったと知らせが入りビックリしたの事。

89才。お見事な人生でした。素晴らしい生き方でした。日高昭男先生、ありがとうございました。心を繋ぎます!



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by imamusic | 2018-04-24 09:17 | 日々徒然 | Trackback | Comments(0)  

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