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1/25(金)聖蹟桜ヶ丘ヴィータホールコンサートは次へのターニングポイント。   

1/25(金)聖蹟桜ヶ丘ヴィータホールにて、いまむら直子・筒井政明デュオ「昭和の名曲コンサート」が無事終了しました。満席に近いお客様と、素晴らしい音響・ピアノ・照明を楽しみながら、久しぶりのホール舞台の雰囲気を堪能しました。(写真は垂井さん撮影)

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トランペッター筒井さんと開場前のサウンドチェック
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そして本番
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休憩時間。ロビーでは石巻市の津波被害布とのコラボ「50X50NEXT」展示(友人しおみえりこさん提供)。
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後半は、しおみさんのプロジェクトに共感した札幌の熊谷敬子さん(ブログ「つむぎびと」)が作った着物ドレスをお借りして着た。(黒坂さん撮影)
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珍しい尺八ジャズの細山隆さんと「枯葉」
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新編曲したShoofiesのバックコーラスで「スターダスト」初披露

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Shoofiesのジャズ風「ふるさと」
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最後は会場の皆さんと「上を向いて歩こう」(しおみさん撮影)
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アンケート用紙にたくさんの方達がメッセージを書いてくれた。客席は元気な年配の方達が多かった。一部を紹介。

「大人っぽい歌とピアノ、トランペット、尺八、シューフィーズの皆さん、素敵でしたね。お客様もジャズをお好きな方達が多いらしくて、盛況でした。ファンの方達もいらっしゃっていたのでしょうね。皆で一緒に歌えたし、とても充実したコンサートでした。楽しかった!!」

「自作の「それから」は良い曲。「戦場のメリークリスマス」もよかった。Jazzのコラボもよかった。これが無料では申し訳ない気がする。」

「ピアノ弾き語りとトランペット、これに尺八が加わったら・・・。ヴォーカルも落ち着いた歌い方でイメージ通りのステージでした。久しぶりに良質な大人のジャズを楽しめました。ありがとうございました。シャンソンを唄うのにピッタリの声だと思いました。2部では「爪」がとても良かった。」

「前半はムーンリバーと戦場のクリスマスがとてもとても良かったです!! スターダストの尺八とシューフィーズのハーモニーがとても素敵でした!! オリジナルの2曲、又聞きたいです。シューフィーズの皆様の声、魅力的でした。ぜひ又企画してください。いろんな方達とのコラボ、音楽の楽しさが、いまむら直子さんのピアノによってより広がって、それぞれの魅力がきわだつように思います。」

「大変良かった。ピアノ、トランペット、尺八、みんな良かった。いまむらさんはピアノと歌のテクニックが上手で感動した。「上を向いて歩こう」をみんなでうたえてよかった。」

「親しみのある曲、映画音楽など、思わず1シーンがまぶたに浮かびました。」「男っぽいピアノの音が良かった」「ピアノに増して、歌が素晴らしかった。」

「大変良かった。いまむら直子さんに元気をいただきました。ありがとうございます♪!」

「ひきがたりのコンサートはあまりおめにかかれないので、今日は色々な昭和の曲も多く想い出せて、非常に楽しく又元気をもらい、いやされました。又、映画音楽等もあり、JAZZにして楽しめました。楽器の組み入れが面白く大変良かったです。」

「楽しく明るい曲で、良かった。スターダストの尺八と、シューフィーズのハーモニーがとてもすてきでした。又来たい!! 思い出ができた---。」

…最近はアンケートを取るコンサートをしていなかった。演劇公演のときは必ず感想アンケートを配ったものだけど、ジャズコンサートではあまりやらない。でもこれらを読んでとても刺激になった。観客の感想は思いもかけないような気もするし、やっぱりね、良かった、伝わったんだ、と思ったりもした。今後どうやっていこうか、まだ出来るかな?もうそろそろ縮小した方がいいのかな?という気持ちがこれらの言葉でとてもやる気になる。オリジナル曲をまた聴きたいという声がたくさんあるのは本当に嬉しい。

「大人っぽい」と何人かから書かれているが(「男っぽい」とも??)、この気分になれたのは、ホール技術者のそっと包み込むような佇まいや、自分の声やピアノの音が深みを持って聴こえてくる音響調整、幻想的な照明の美しさ、観客との間に漂う甘くて張り詰めた空気感…それらが私をリラックスさせ心を開かせた。本当にその幸せ感は言葉に言い尽くせない。開演ベルが鳴り、舞台袖からステージに足を進めた瞬間、私はもう一人の私になっていた。人生で一番落ち着く場所…観客の前のピアノの椅子…に座り、一曲目の音のしずくを指先からツツーッと落としたとたん、開放した心が歌詞の世界やメロディーやコードの流れに沿って夢の世界に流れ落ちて行く。私はやっぱり、この場所が好きだ。

これを糧に頑張って行きたい。去年の1/29筒井さんとの久しぶりの青山「Zimagine」ライブから始まった還暦イヤー1年。5/19水道橋「東京倶楽部」でのバースデイコンサートにも、筒井さんが参加してくれた。そして、11/24、自分を問うワンマンライブ@青山「Zimagine」をやり、丸一年間の試行錯誤が、このヴィータホールのコンサートで集約されたようだ。

このコンサートが大きな最後の花火になるか、種になってもっと花が咲いていくか。うーー!自分次第のターニングポイント。
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by imamusic | 2013-01-30 04:20 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(4)

明日のプログラムには「戦場のメリークリスマス」がある。大島渚監督の旅立ちを思う。   

明日の聖蹟桜ヶ丘ヴィータホールでの「昭和の名曲コンサート」のプログラムは19曲。その内容に思いを馳せている。

「テネシー・ワルツ」は、今年の元旦に亡くなったパティ・ペイジが昭和25年歌って大ヒットした。私達の世代では江利チエミさんの歌が懐かしい。この歌は日本語と英語を交ぜていつも歌う。昭和の時代の訳詞は素晴らしいものが多く、外来曲であるのを忘れてしまうほど。昭和ジャズの代表曲でもあるが、現在のようなグローバルな時代になる前の純日本的なものが舶来音楽に上手くハマッている事に今改めて注目する。

「ひまわり」は、ソフィア・ローレンが主演した反戦映画の傑作。映画が大好きな筒井政明さんのミュートトランペットがいつも素晴らしく、情景と心情を彷彿とさせる。これだけは楽器演奏だけでいきたい。「シェルブールの雨傘」「ムーン・リバー」と、私の歌も入れて映画音楽が続くが、映画音楽は物語の内容を思い出させ、多くのメッセージを暗に伝える。

その映画音楽のひとつ「戦場のメリークリスマス」は、私の琴線に触れる。坂本龍一作曲のこのピアノソロは美しく哀しい曲だ。ここ1~2年、何か大事な私の自主ライブの時には、この曲をプログラムのどこかに挟んでピアノ演奏している。自分の生きた時代での大切なメッセージを、この曲は何も言葉も発さず、ただピアノだけで的確に語っている。この映画を作った大島渚監督は、出来上がったこの曲を聴いて「映画の90%がイメージできた」と語ったそうだ。音楽は偉大だ。そして映画や演劇の強みとのコラボレーションが上手くいくと、とても強力でストレートな表現として人々の心に突き刺さる。

その大島監督が数日前の1/15に亡くなった。テレビに映る葬儀の築地本願寺は、かつて毎月のように隣の第一伝道会館ことブディストホールで、かつてのパートナーと演劇や音楽ライブを自分達の運営する事務所主催で行っていて懐かしい場所だが、そのパートナーも亡くなった。色々な人が大島監督の生き様を語り改めて「闘う芸術家」だった事を認識した。
それで思い出したが、数年前よく行っていた武蔵小金井のフラワーホールのオーナーのHさんが作った「それから」という詩を、シャンソン風に、という依頼で曲を付けた。それはパリの風景の中での恋物語の詩だが、「それから」というのは彼が作ったという東小金井のシャンソニエの店の名前でもある。ある日そこのママで歌手のS女史に紹介され、S女史の古くからの友人達のパーティーで「それから」の弾き語りを披露することになった。そのパーティーメンバーは京大の演劇部「創造座」創部メンバー達だった。その場では仲間であった大島渚さんの学生時代のエピソードの話が良く出た。そして何故か、皆老いて尚「闘う芸術家」たらんと同じ匂いのする人達だった。

大島監督が残したいくつかの言葉を何人か言ったが「自由で素直で大胆であれ」は響いた。また彼の座右の銘「深海に生きる魚族のように自ら燃えなければ何処にも光はない」にはドキッとさせられる。作品をたくさん観た訳ではないが足跡が深い強いのはわかる。そして目は、こちらを向いている。明日、とにかく「戦場のメリークリスマス」を弾いてみます。そして「それから」も歌おう。

愚かで哀しく愛おしくさえある、戦争末期の空中に飛行する戦闘機からの爆弾がザラザラと落ちるモノクロの映像に、そのピアノ曲が流れる動画がYou Tubeにある。同じようなイメージが、一昨年の津波の映像にもあり、更に原発の映像にもある。終戦以来長い間観たことの無い空虚感のある実態が未来へ繋がっていくのを感じていた。知恵と人の繋がりがとても大事…友人しおみえりこさんがやっている被災地宮城県石巻市の呉服屋さんとのコラボ「ちくちくきものプロジェクト」を、明日のコンサート会場が近いという事から、コンサートで紹介することにし、彼女の住む西立川に縁の深いユーミンの「雨のステイション」を歌うことにした。ユーミンは高校生時代に立川米軍基地内のディスコから八王子の自宅に帰る時、基地の出入り口のある青梅線西立川駅ホームで始発電車を待ち乗ったらしい。その体験を元に作詞作曲したものだとのこと。私は3才から9才まで、青梅線のその先の昭島駅の近くに住んでいた。西立川駅はあの頃、駅の裏に鉄条網があり、そのすぐ内側に滑走路があってゴーゴーブルンブルンと大きな音を立て巨大な飛行機がゆっくり移動している情景を今でも思い出す。

大島監督のように、真実をギュッと見てギュッと書き出すことも大切だ。芸術家のはしくれとして自分は恥ないように生きているのか?「自由で素直で大胆で」あり得ているか?彼の遺影がこちらをギュッと見ている。しかしまた「太陽と北風」という物語もある…と最近は、こういう状況になるとこの考えがムクムクッと頭をもたげる。男は北風、女は太陽だ。太陽的な生き方で動くものもある。そう思うと急に肩の力が抜ける。この抜き加減がまた難しいけど…まあ、なんとかなるさ。
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by imamusic | 2013-01-24 01:41 | 日々徒然 | Trackback | Comments(2)

1/25(金)聖蹟桜ヶ丘ヴィータホール「いまむらx筒井デュオコンサート」の準備真っ只中。   

三日後に迫ったホールコンサートの直前お知らせです。前にも書きましたが。プログラムも決まり内容がまとまってきました。
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先週水曜日、トランペットの筒井政明さんと、恵比寿のロックウェル・スタジオで、リハーサルをしてきました。とても大切な節目のコンサート、と思ったりしてあれこれどうしようと思ううち頭がまとまらず準備不足で行きましたが「そんこともありなんと思って五線紙持って来ましたよ」と筒井さんに言われ、その場で話し合って「さすがプロ」的助言も頂き、色々決めました。こういうリハーサルは初めて。殆ど私が考え徹夜で楽譜作製、というのが常だったけど、自分のコンサートは演奏も選曲も、どうにでもなるので客観性がイマイチで「あー、それそれそういう風にイントロした方がいいよ、すごくいい」なんておだてられて、そっか、なるほど、と見えてきました。また筒井さんとは、なんとなく若い頃からのそれぞれの社会背景というか、見て来たもの、感動したものが重なり、私の事をよく理解してくれ、しかも、なんというか、ただものじゃあなく見識が深い。「ミュージシャンはイチにも二にもオリジナリティーが大切」といつも言い切るけれど、なかなかそういう幅の広さでものごとを観れる人は居ないと思います。私の作曲に関してとても支持してくれる、これは貴重。こういうリハーサルを今後はもっとやらないといけないなー。私の今後の音楽の方向性にも関わるので色々相談しているうちに、スタジオのオーナーでエンジニアの方も相談に乗ってくれました。強い味方が出来て、嬉しい!

翌木曜日は、第二部で友情出演していただく尺八ジャズの細山隆さんが「スターダスト」のバックコーラスのShoofiesとのリハーサルをしに来ました。呼吸を合わせる難しさをなんとかマスターしたけれど、コーラス編曲は私なので「もっと書き込んでも良かったかなー」などと、これも自作だとどうにでもなる、というところが良いような悪いような…。当日、細山さんは和服で演奏してくださるとのこと。なんだか楽しみです。

ホールのロビーには、友人のしおみえりこさんがやっている「50x50next」という震災被災地の津波被害布コラボを飾ります。明日、立川のレッスンの帰りに、西立川のカメレオンギャラリーまで出向きもらってきます。あー、当日は、衣裳もあるし、楽譜もあるし・・・ちょっと大変だけど。
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2011.3.11宮城県石巻市創業147年の「かめ七呉服店」の津波で泥だらけになった着物を友人のしおみえりこさんが譲り受け、洗ってヘドロの匂いを取った布を一枚入れて、50㎝×50㎝の大きさの作品をちくちく縫って1枚作りアートにしコンサートなどで飾って伝え続ける活動の紹介します。
ちくちくきものプロジェクトの詳細はこちら「できることをできるだけプロジェクト」http://blog.livedoor.jp/elle10chameleon10/

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2013年1月25日(金)19時開演(18時半開場)
関戸公民館市民協働事業 ヴィータ・マンスリーコンサート
~いまむら直子・筒井政明デュオ~
ピアノ弾き語りとジャズトランペットで奏でる「昭和の名曲コンサート」
関戸公民館ヴィータホール(ヴィータコミューネ8F)
定員250人 入場無料(先着順)※当日直接会場へ
主催 ヴィータ・マンスリーコンサート実行委員会 多摩市立関戸公民館
問い合わせ 関戸公民館 電話(374)9711
交通: 京王線聖蹟桜ヶ丘駅西口下車 徒歩1分
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by imamusic | 2013-01-22 23:09 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

2013年最初のメルマガ1/14号を発行しました。転載します。   

久しぶりの大雪に加え風も強くなってきた東京です。平成25年初のメルマガをどうぞ。

<イベント情報>
■1/25(金)19:00開演(18:30開場)聖蹟桜ヶ丘ヴィータホールにて「いまむら直子・筒井政明デュオ」ピアノ弾き語りとジャズトランペットで奏でる「昭和の名曲コンサート」出演=いまむら直子(Voc & Pf)+筒井政明(Tp.)、他に細山隆(尺八)、Shoofies(コーラス)/京王線聖蹟桜ヶ丘駅西口より徒歩1分、関戸公民館(ヴィータコミューネ)8F/電話042-374-9711 入場無料
■2/7(木)13:00~下北沢「音倉」ランチタイムコンサート「いまむら直子音楽旅日記」ピアノ弾き語りと旅の写真投影(山村隆一Bass)入場無料、要オーダー。
■2/10(日)13:15~16:00麻布十番「コージーサークル」にて震災復興支援セッション「チャリティ・スマイル音楽会」Vol.22、参加費1000円
■2/13(水)19:30~用賀「キンのツボ」ライブ。開店18時~ライブ開始迄はdrinkお得!ラストステージ21:30~歌や楽器の飛入演奏OK(コード譜2枚持参)。焼き鳥メイン居酒屋でグランドピアノの本格的ライブを楽しめます(bassは山村隆一)。用賀駅徒歩1分。世田谷区用賀2-36-13電話03-3707-0346 チャージ1500円+飲食代

<いまむら発あれやこれや>
年明けて半月、皆様そろそろ落ち着いた頃でしょうか?
成人式の今日は、東京にしては久しぶりの豪雪でした。夕方から風はどんどん強くなり犬も猫も外に出たがりません。私も全て仕事キャンセルして自宅で事務作業にしました。しかし…やる事は一杯あるはずなんだけど…雪にたじろぐ目の前の猫や犬の動静に気を取られたり、テレビに夢中になったり、つまみ食いをしたり…と、あまりはかどりませんでしたが。
でも、昨日の主催イベント第21回「チャリティー・スマイル音楽会」は座る場所もないほど大盛況で充実した時間を持つことが出来ました。指導をしている主婦ジャズコーラスShoofies(しゅーふぃーず…私の造語)に主催者名を預けていますが、彼女達の主婦としての暖かくキュートな優しさ、音楽好きでコーラス勉強中の真摯な姿勢の魅力が人気。東日本大震災復興支援への寄付の為の音楽会でプロもアマも一緒に楽しめる場というシンプルなアイデアが多くの人達に支持されて口込みで広がり、昨日は定員の倍の50名。中でもマリア・エヴァさんはじめ日本ジャズ界トップミュージシャンが気楽に駆けつけ素晴らしい演奏を披露、アマチュア参加者の小噺や絵本朗読、尺八ジャズ、バングラデシュ出身者の故郷の歌、シャンソン、ジャズ、コーラス、ギター弾き語り、ウクレレ弾き語りなど、バラエティに富んだ演目も次々に出て、参加費1000円から会場費その他の経費を差し引き、36000円を寄付することが出来ました。本当に嬉しい。フェイスブックで消息が分かった昔の音楽仲間との再会などもあり、口コミで広がってきたこの会(毎月第二日曜午後開催)を、宝物にしようと思っています。
春にになるとイベントも多くなり忙しくなりますが、それまでの数ヶ月を冬ごもり活動と思い、今年はCD制作録音やワークショップの下準備などに使います。音楽活動を通じて何が出来るのか?という思索は私にとって大事。垂れ流し音楽活動ではなく、人とのふれあいが自分の音楽家としての慰めや勇気に繋がります。温故知新でやれたらいいな、と思います。今年もどうぞメルマガをお楽しみ下さい。http://sound.jp/imamusic/
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by imamusic | 2013-01-14 20:13 | HOT CATメールマガジン | Trackback | Comments(0)

富士山の山際に陽が沈む東京で還暦年を締めくくり古代ギリシャのコンピュータに想いを馳せた年明け。   

明けましておめでとうございます。思うことの多かりし還暦年を、偶然の成り行きで、富士山の横に沈む太陽を見て閉じました。場所は、最寄り駅である小田急線経堂駅横の小田急系の新しい複合ビル「コルティ」の屋上庭園。時々珈琲を飲みに来る見晴らしの良い素敵なオープンスペースです。
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(写真は、残念ながら左側の雲に映った美しい黄金の茜色夕焼けはハレーションを起こし真っ白になってしまっている。)
珈琲を飲みながら一休みしていたら、西の空がだんだん夕焼けになり、またこの日の空模様が偶然素晴らしく、昔国立博物館で観た「中世のヨーロッパ絵画展」の空のように美しい。ふと見るとカメラ女史がウロウロ。そしてあるスポットに人が集まりカメラを向けていました。初めて富士山のシルエットが素晴らしく浮かび上がっているのに気づき、その横にある雲ぐもの後ろにグングンと落ちていく2012年最後の太陽が、筆舌に尽くしがたい美しさで様々な色に変化しまた雲もゆっくりと微妙に少しずつ形を変えて光線の色付けに役立ち、まさに自然の天体ショーでした。感動的なこの場面はとうていiPhoneでは撮影できないし、この写真は全然違うけれど・・・。(この写真の後、雲はゆっくり上に去り、富士山の全景がくっきりと見えていた。)

愛犬ガルバンソの輪番制のお世話の為に息子達と再びルームシェアをし始めて丸六年が経ち、去年は途中から長男夫妻も加わって同居。初の女子と同居、というのもようやく慣れ、また彼女も少しずつ慣れてきて、全体の空気が落ち着いてきました。
去年の私の還暦タイム自分探しと年明けた還暦明けに加え、姓が違う息子達の所にお嫁さんが参加してきた事でS家に新たな女神が出現した安心感から、今回の行く年来る年は格別なものになりました。(あー、えーっと、事情を知らない人に説明すると、2003年秋、銀婚式を迎える直前に私は元旦那様の経営する膨大に膨らんだ劇団兼プロダクションの借金への対応に付いて行けなくなり離婚して家を出、4年後、彼は引きこもりのアルコール依存症に勝てず亡くなり、ずっとその顛末を横で見て来た私達の愛犬セントバーナードのガルバンソ君をしっかり最後まで面倒を見るために又舞い戻って同居してるのです。)

そう、今まで大晦日はほぼ毎年、彼らの友達(男子ばかり)も何故か居てワイワイガヤガヤ麻雀かゲームで騒がしく、23時頃には年越しそばを作り食べさせ、深夜近くの神社に皆で行き、翌朝はお屠蘇で新年の挨拶を一応祝う・・・という流れだったのが、今年は各自それぞれの過ごし方で外出していて居ない。気分を出すには仏壇にお花とお線香の匂いかな?などと思いいざ仏壇に向かってみたら、そういえばこの仏壇は(大変お世話にはなったものの)S家のもので私には関係ないじゃんか。…とすると、私は私の事をしていていいのね?…これは予想もしなかった事だけれど。

予想もしなかったけれど、今後の事については、いよいよ人生最後の章と思い、どう生きるべきか、というテーマが頭の中のアンテナに引っかかったまま、年末を過ごしました。
だから、忘年会も還暦同窓会も還暦ライブも、全てが深読み体制、というか…感度良好、って感じで。
29日の5名の忘年会は「そういう状態なんです今」という事も話題にしてみた。5名のうち3名が数年年上の大学の先生達。どんな発言も細かいニュアンスまでよく聞いてくれる人達で、的確な論議をしてくれる。「広島をちゃんと見て自分の核に追加しなければいけない、私は広島をまだ見ていない」という宿題が、「広島より長崎に行くべきだ、父の故郷大刀洗のキリシタンの今村教会は原爆で破壊された長崎の浦上天主堂の兄弟教会だ」という、もっと自分の出目に近いところにあったとも気づかされた。
その中の西洋音楽史の教授の方が言っていた「昔、音楽という概念は、詩・舞踏・音楽・朗読・演劇の全てを指したものを言いミュージックの語源「ムーサ」と同じこと」という話を聞き、家庭に入ってしまい表舞台で活躍できなかった表現活動のはけ口としてもまた子育ての手段としても、まさに「ムーサ」の形で地域児童劇団を主宰し指導していた。大晦日に去年まで集っていた男子達はかつてその劇団員達でもあった。それは子供と同じ目線に立たざるを得なかったので、産まれてきた時にどう見えるか、という事を感じるとジャンル分けなど意味の無いことで自然と「ムーサ」の形になっていたのだった。ただの「形」でなく「豊かな文化」というものを伝えたり作り出したりしたいと考えたからだ。

そんな話の中で音楽は星座から生まれたものだ、という話を聞き、テーブルの上に面白そうな本が出てきた。
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ジョー・マーチャント著「アンティキテラ 古代ギリシャのコンピューター」(文春文庫)

あまりにも面白そうなので、富士山の横の日没ショーを見終わった後、同「コルティ」内の三省堂で探し、買った。(そういえば私は中学1年の時はブラスバンド部の他に天文部にも所属していたのだった。走れば30秒で行けた中学校は往復が安全で、その天文部では夏休みに学校の屋上に毛布を持ち込んで流星観測もしたもんだ。)

で、年が明けた。朝起きて、特にしなければいけないことも無いので(いや、実は急ぎの編曲の仕事があるんだけれど)、この本をまず読んだ。・・・面白い!!あっという間に2時間が過ぎた。大まかに流してギュッとしたところは熱中して読み終わった。あー面白い!

まだまだ、世の中は広く、地球は素晴らしく、私達は知らないことが多く、良いも悪いも、広い視野から見れば全部一緒だ。そんな元旦を過ごしていたら、あっという間に日が暮れた。

さてと!犬の散歩をして、珈琲を飲んで、三が日の休み中に仕上げる予定の音楽作業に取り掛かろう。
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by imamusic | 2013-01-01 18:22 | 日々徒然 | Trackback | Comments(0)