<   2011年 06月 ( 13 )   > この月の画像一覧   

My Music   

昨日の新宿二丁目「道楽亭」ライブ・・・自分自身、どうなるんだろ、と思いながら開始前少しずつ埋まっていく客席を眺め、相棒山村さんが参加している吉田賢一ピアノトリオの素晴らしくJazzなBGMを聴きつつ・・・何か、しばらく忘れていた感動が心に湧き上がっていた。

静かに、いわゆる「大人の時間」が流れ、空間に漂っている。

何かコンセプトを考え、何をやるつもりなのかはっきりさせ、そうして宣伝しなければならなかった。だけど「その時」が来たら、予想とは違った展開が待っていた。ちょうどそれは、恋と同じだ。

集まった人達の顔、人生、もの言わぬ想い・・・そのブレンドが引き起こす混沌とした何か・・・これがその空間的舞台セットを作っている。集まって初めて、それを感じた私にコンセプトが出来る。その「感じ」こそ「LIVE」の醍醐味で、一瞬・・・ほんの五分間、私はその最高の幸せにひたった。

そこに集まった人達には、それぞれ来た理由がある。殆どは、私自身や、店長、G君の宣伝による「義理」みたいなものだ。この会を成立させるには、それ相当の努力がある。でも、始まってしまうと、私の中では真剣勝負。これで最後でも構わない、とにかく今日は、私自身が幸せになり、みんなも幸せになることに心の全てをかける。ああ、これも恋と一緒だ。

今回は、最後かもしれないということもあり、すなわち何かの最初、Last=Startにしようと思った。色々考え、ここ5年間テーマにしてきた昭和ジャズはもうやめた。
「我等の時代」・・・そうあのめくるめく20代・・・1970年代のPopsを、ジャズのスキルや電子楽器の特性を活かしたアレンジでの即興演奏、という風にした。
時には、ストリングスのみを使った伴奏にしたり、オルガンを強弱ペダルを使いながらゴスペル雰囲気を混ぜたり、エレピでクールに走り回ったり、原曲とはちょっと違う切り込み方をした。勘のいいベースがよく反応して、音楽を作り上げてくれた。

そうだ、私は歌があるので、こうやって切り口を提案してから共演者が即興でそれに答え、ピアノ部分はアドリブ以外控えめにして、歌に集中すればいいんだ。少しバランスがわかってきた。

それからやはり、70年代は今までやってきた昭和ジャズよりフレッシュだ。多くの社会的背景が音楽に現れているのがわかった。自分たちの世代のことを今までこんな風に客観的且つ懐かしく感じたことはなかった。山村さんが若すぎず適度に若い、というのもいい。

You've Got A Friend, It's Too Late, Alfie, And I Love Her, Yesterday, 我が良き友よ、あの日に帰りたい・・・それに、's wonderfulや、イパネマなどのお馴染みのレパートリーも加え、最後はみんなで数曲歌い、同世代の繋がりを楽しんだ。
この時代は、それ以前より、歌詞が個人的で友達感覚な気がする。そういうことが新鮮だった。歌詞そのものもみんなで味わった。若い人女性ベーシストも来ていたが、山村さんのベースに感動し、全体のプログラムも楽しんだ。

来年我等は、KAN(還)だ。新しいページが開く予感がする。その直前に、独り立ちして社会に出て行った頃の、あの初々しい時代の音楽を通して、心に何かを呼び覚ますことをしてもいいだろう。まだまだやれることはある。そのエネルギーに点火し溌剌と燃やすためにも、音楽は我々を潤し、勇気付ける。

これがたぶん、昨日の答えだ。



あまりにも集客への努力がない、ということで、今回で終わりかに見えた、この「道楽亭」JAZZ LIVEシリーズ、店長が「継続的にやることに決めた、お前たちは質の高さはいい、あとはどう集客するかだけだ」と。オープンから1年間はたくさんあった道楽亭音楽ライブ、今はこのライブだけ。ありがたい!新宿で、このまま続けられる。ありがとう店長!ありがとう、お客さん、ありがとう、みんな!そして、ありがとう、山村隆一!
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by imamusic | 2011-06-29 15:31 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

メルマガ334号、発行しました。転載します。   

早くも今年が半分が過ぎつつあります。気温の差が激しく今日は涼しい東京。一ヶ月ぶりのメルマガをどうぞ!

<イベント情報>
■6/28(火) 19:30~(18:30オープン)道楽亭JAZZ LIVE「IMAMURA NAOKO DUO」~みんなで歌おう!大分ナイト~大分出身の個性派ミュージシャンふたりが今回はお客様参加型のスタイルを取り入れて見ました。2ndステージはみなさんもご一緒に!出演いまむら直子(ボーカル、ピアノ)・山村隆一(ベース) チャージ2500円(1ドリンク別)飲食別料金、大分料理があります!新宿区新宿2-14-5坂上ビル1F 電話03-6457-8366予約先はtel;03-6457-8366(道楽亭・橋本)または090-7721-7050(今村)まで。最寄駅=都営新宿線・丸の内線・副都心線「新宿3丁目」駅C7、8出口から徒歩2分。
■7/3(日)新宿区大久保公園にて、10:00~15:00、歌舞伎町ルネッサンス 東日本大震災復興支援イベント第3回農山村ふれあい市場開催。東北地方の野菜や果物、特産品の販売。会場内ジャズイベントにいまむら直子(Piano &Voc.)とShoofies(Cho.)出演。共演=菅野天津男(cl.)、宮崎正秀(bs)。演奏時間は10:50~12:50。入場無料。
http://www.kabukicyo.org/3kaime.html
■7/10(日)13:30~北海道大学総合博物館ミュージアムデッキコンサートに「いまむら直子Duo」出演。いまむら直子(Piano & Vocal)、山村隆一(Bass)。「つながる想い」をテーマに演奏。観覧無料。Tel;011-706-2658(博物館) 協賛=きのとやhttp://www.museum.hokudai.ac.jp/event/article/25/
■7/10(日)13~16時、麻布十番「コージーサークル」にて、Shoofies主催・東北被災地への「チャリティースマイル音楽会」開催。参加費1,000円。経費以外は全て支援金になります。
■7/15(金)北海道白老ホテルふる川にて、20:00~「いまむら直子Duo Jazz Live」開催。
■7/18(月)恵比寿麦酒記念館にて第31回サッチモ祭にデキシーショーケース(piano今村)他、出演。入場無料。
■7/22(金)成田ラディソンホテルで夕方よりプールサイドジャズアトラクションにデキシーショーケース(piano今村)演奏。
■7/31(日)青山Z-IMAGINEにて新企画「B50メモリーズ・ストーリー♪上巻(仮題)」(構成=原田よしか)出演=いまむら直子(p & v)、山村隆一(bass)、Shoofies(Chorus)。詳細未定。
<いまむら発あれやこれや>
暑くなりました。お元気でしたか?衝撃的な3月11日からあっという間に時間が過ぎていきます。いまだ解決してないことが多く毎日のニュースを以前より注目していますが、きっと皆さんも同じ事でしょう。被災地の窮状や原発停止賛成から冷房をなかなか使う気にならず体調を崩しましたが少しだけ使ったらシャキッと戻りました。東京の夏は蒸し暑く電気の空調に慣れてしまっています。身体と生活スタイルを少しずつ自然派していかないと。音楽活動もまたそういった事に関連させて一貫した生き方をしたいと思います。さて、来週の火曜日、新宿二丁目「道楽亭」ジャズライブ、私にとってはベース山村隆一氏との楽しいデュオのライブです。集客が毎回少なめで今回でこの企画は最後かも。とても残念です。あと10人は来て欲しいなぁ。時間があったら是非!しかしまた、ご無沙汰だった「若者達」との、動画や絵(アニメも)や音楽との総合的なメディアを使ったエンターテイメントな作品作りと音楽ライブとの連動の企画をここのところずっと考えていて、それにデキシーやShoofiesも活かしていきたいと思っています。「TOKYOアリス」のリメイクもやりたい。そんな心境になっているのです。http://sound.jp/imamusic/
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by imamusic | 2011-06-26 15:58 | HOT CATメールマガジン | Trackback | Comments(0)

ライブ告知6/28(火)19:30~新宿二丁目「道楽亭」でジャズやります!   

来週の火曜日、二カ月に一回、高校の先輩のお店で、ジャズライブをやります。
このライブは、今年から偶数月の定期ライブになったものの、ここのところお客様が激減!

でも毎回、面白い展開でお客様も楽しんでくれてます。が、、、今回はまだ予約が少ないらしく、震災の影響もあるだろうけど、なんかそれが、私の優柔不断さが原因のような気がして、ちょっと考え込んでいる。

「新宿」というと、私には都立青山高校や演劇大学の時代の懐かしい場所で、なんだか70年代の自分がまだそこに居るような錯覚がおこり、好きではある。そういうことに、興奮していた。この街にいると、浅川マキ的気分になる。それがエンターテイメントとしていいのかどうか、よくわからないけど、私の一部であり、新宿という街は、そういう自分の中の裏街道のような部分が目覚めるんだ。

店のオーナーは、転校先の大分県の高校の先輩だ。彼を慕って、在京大分人がこの店にはよく集まってくる。彼らはみんなハートがあったかくって、高校後半のたった二年間しか大分に居なかった私の、今や心のふるさとになっている。
その温かさに対して、私はどう応えたらいいんだろう?その幸せのお返しとして、どんな風に音楽的なおもてなしをしたらいいんだろう?観客と演奏者の幸せな関係を考えると、出来るおもてなしはたくさんある。それが実ってみんなの顔が笑顔になる時、、、演奏を聴いて感動してくれている時、、、私はこの上なく幸せだ。裏街道の自分の内奥なんか歌うより。たぶん。

そして私の応援団に「来てね」と声をかけた時、たくさん来てくれたならまたここで彼らの幸せになる音楽は、私の一部ではあるけれど、またタイプが違う。

この、どっちつかずの転勤族・根無し草の根性が、もしかするとピントがあってないのかもしれない。
しかしピントを合わせようとするとまたそれが自己本位に陥っていく、、、適当に、、、ファッションとして、スタイルとして、ジャズるなら、仕事モードなのでそれなりにやれてしまう。しかしそれがいったい、なんだというんだ?

新宿二丁目には、そんな、厳しさ、または、優しさ?・・・と言える、磁石が眠っている。やっかいで愛おしく困った場所だ。うーーーん、今回は・・・結局・・・まあ・・・琴線に触れたものを崖っぷちに立ってやるしかないか・・・?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あー、やっぱり・・・新宿モードになってる。そんな根性も実はないくせに。70年代の新宿を、ファッション化して、ただ吠えるだけ・・・・・あれをやるつもりか?・・・・・・・・・・・・・・・・・ますます迷宮入り。

ってわけで、どうぞ、時間があったら来てみてください。
こんな具合で、心優しいオーナーに怒られそう。もうこれが最後かも????

んーー、でも!楽しいことが好きなんだ、実は!(どうなるんだろ?)

出来ればご予約ください。ホームページからでもいいし、私に連絡してくれてもOKです。

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道楽亭ホームページ(click!)

道楽亭JAZZLIVE「IMAMURA NAOKO DUO」~みんなで歌おう! 大分ナイト~大分出身の個性派ミュージシャンふたりが仕掛けるお客様参加型JAZZ LIVE
2ndステージはみなさんもご一緒に!

●2011年6月28日(火)19:30開演(18:30開場)
●出演 いまむら直子(ボーカル、ピアノ)山村隆一(ベース)
●ミュージックチャージ 2500円(1ドリンク別、定員40名)
●飲食別料金、大分料理出します!

新宿区新宿2-14-5坂上ビル1F 電話03-6457-8366

地図はこちら

最寄駅
●都営新宿線「新宿3丁目」駅  C7〜8出口から徒歩2分
●丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩5分
●丸ノ内線「新宿御苑前」駅  1番/3番出口から徒歩5分
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by imamusic | 2011-06-24 02:31 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

スウィングしなけりゃ意味が無い   

今年も7/19(月・祝)海の日の「サッチモ祭」@恵比寿麦酒記念館、にデキシーショーケースのメンバーと出演することになった。
で、先日日曜日、新宿銅鑼のライブにたくさん置いてあった「サッチモ祭」のチラシや主催する団体の情報誌をもらってきた。
その情報誌に面白いことが書いてあった。そのチラシはpdfでインターネット上に同じものがアップしてあったので、暇だったらご一読下さい↓

日本ルイ・アームストロング協会「ワンダフルワールド通信」No.67

最近ご無沙汰している瀬川昌久さんが、この機関紙にはあちこち写真に載っていて寄稿もしている。転載無用、の文字はどこにも見当たらないので、一部転載させていただく。

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★「大橋巨泉さんの「今週の遺言」も披露。生涯の友、ジャズが死にかかっている。」(例会のレポート)

絶賛と言えば、瀬川さんの解説も心の琴線に触れるものがあった。かつてのジャズ評論家、大橋巨泉さんのコラム『今週の遺言』(昨年7月31日発行号の週刊現代)からの引用。

巨泉さんは、このサー・チャールスの存在を「中間派ジャズ」として高く評価していた方。このコラムで巨泉さんは『生涯の友』ジャズが死にかかっている。俺より長生きしてくれ」と大いなる主張を展開する。
曰く「ジャズは難しくなりすぎた。そして人々の支持を失った」。その中でサー・チャールスの“証言”として「パーカーは天才だったが、行き過ぎてしまった。ビーバップの形成で、ジャズは大半のファンを失ってしまった」と。

巨泉さんはさらに続ける。(このサー・チャールスの“証言”について)「評論家時代は随分保守的な発言だなあとボクは思ったが、いまではトンプソンの真意が解る」。
この例会にいらした方で、この主張に異議を挟む方はいないと思う。
いや、「まったくその通り。よくぞ言ってくれた」という方々ばかりではないかとも思う。そして、外山夫妻の心にきらりと小さなひらめきが起こった。
「そう、私たちがやらなければ…。ジャズの見直し、再構築。そんな大げさなものではないけれど、我が家をリフォームするように、“現在のジャズ”をちょっぴりリフォームしてみたい。リフォメーション・オブ・ジャズですね」と。



★「ポニーキャニオン会長、佐藤修さんへインタビュー」(デキシーセインツの戸山夫妻と)

瀬川昌久さんが紹介して下さった大橋巨泉さんの随想のように、どうしてジャズは、難しくなりすぎてしまったのだろう。めまぐるしく変わっていったんだろう。ジャズはなぜ変わってしまった?そして、なぜこんなにも難解に…そんな疑問に、佐藤さんはズバリ。

「ジャズは基本的にポピュラー音楽なんですよ。ポピュラー音楽は変わっていかないとしょうがない。新しいことがいいんだと。その中に哲学的なものを求める時代背景があったりする。
時代の気分で、もの凄く変わっていく。ただ楽しんでいるだけでは、芸術性がないなどとなってしまうんです」

それがどんどん行き過ぎてしまって、難しくなってしまったとおっしゃる。

「日本では、『スイングジャーナル』誌が、そのようにジャズやジャズファンを育てていって、動きがとれなくなった。そういう宿命を持っていたんですよ、ジャズは。
編集者が評論家になってしまい、批判的なことしか言わない。難しくなりすぎて楽しみがなくなってしまった。楽しいのをバカにする傾向もある。こうした傾向は日本独特…世界的に見ても珍しいのでは」と佐藤さん。

外山夫妻も同意見。
「そうなんですよ、私たちは、サッチモにあこがれ、ニューオリンズへ行ったんですが、ある期間、“純粋”なジャズを求めて、バンク・ジョンソンの真似ばかりしていた時代もありました。
でも、地元のジャズに触れ初めて分かりました。“そうか、こんなにみんなで一緒になって楽しんでいるのがジャズなんだ”って。ニューオリンズに残っていたミュージシャンのパワーとか荒っぽさ、そしてスイング感…そんなのがすべてのジャズの原点にあるんだと、気づいたんですよ。彼らは常に“エンターテナー”なんだって…」。

居酒屋、ラーメン店、焼き鳥屋さん…BGMでも流れ、親しまれているのに…なのに、巷では、ジャズは分からないからこそ、いいんだみたいな、楽しくないんだけれど、背伸びして分かったような顔をしている。そのほうがジャズの芸術性を理解しているように思われる…なあんていう展開になってきた。

「ジャズはポピュラー音楽の中でも別格で、ジャズも、クラシックも、何となくハイ・ステイタスな音楽になってしまった」と佐藤さん。「ジャズが好き」なあんていうと、ちょっとかっこいいものがあるという。

「最近では、居酒屋でも、ラーメン屋さん、焼き鳥屋さんでも、BGMにジャズを流しているところが増えてきましたよねえ」と恵子さん。中華料理店、韓国料理店…ところ構わずジャズ…。いったいどうして?「いや、かっこいいから…なんです」と佐藤さん。

いまや“ブランド化”したモダンジャズ“楽しいジャズ”を受け入れる若者も外山さんがあとで分析してくれた。<モダンジャズが雰囲気を盛り上げるBGMツールとして“ブランド化”した、ともいえるこの現象、ジーパンにTシャツ姿、腰にヴィトンという若者達の傾向に似ているとも言える。
一方、若者達には、サッチモやキャブ・キャロウェイ、全盛期のスイングジャズなどを、なんの違和感もなく受けいれる嬉しい傾向も現れている。それは、私たちが初めてジャズを聞いた半世紀前のことを思いださせる。
ホテルから商店街、街中に溢れるジャズは、単なるBGMツールとしてのジャズかも知れない。しかし、多くの人に“かっこいい”として受け入れられ、ジャズファンが増えるうちに、ジャズの主流は再び楽しいものに戻っていくかも知れない>と。

外山夫妻は、その時のためにこう主張したいという。
「ジャズは、『スイングしなけりゃ意味がない』…ジャズ本来の楽しさを取り戻そう!古き良き時代のジャズを愛するベテラン・ジャズファンと楽しくかっこいいものが好きな若者達…みんなが一緒になって、ジャズをリフォームするきっかけを作れれば良いですネ~!」と。
そう、外山夫妻が常々主張し、展開してきた“楽しいジャズ”。



★「NHKジャズ講座の誤った構成に反論する!!」特別寄稿:WJF 会員、瀬川昌久さん(評論家= 映画、音楽、ジャズ、ミュージカルなど)

昨年からNHKがBS放送で放映している坂本龍一プロデュースによる音楽番組があり、ジャズからロック、クラシックまで各ジャンルの音楽を専門的かつ平易に解説して、好評を博しているようだ。そのジャズ篇が、本年正月に再放送され、4部全篇を続けて流した。坂本龍一が綜合プロデューサーで、山下洋輔と大谷能生がゲストのような形で参加し、ジャズをブルースから、ニューオリンズ、スウィング、モダン・ジャズ(ビーバップ)と大きく歴史的に類別して、講座を進めた。私はたまたまスウィングからモダン・ジャズに移行するところから、テレビを見たのであるが、小学生バンドや音大バンドをスタジオに入れて、彼等に実際の演奏をさせながら、解説を進める形をとっていた。

私の見た内容を説明すると、ジャズの起源として「コール&リスポンス」という応答形式を紹介して、音大バンドに演奏させたが、相当にモダンな譜面であったため、スウィング時代のフレッチャー・ヘンダーソン編曲手法のようなサックス群とブラス群が交互に応答する形式を明確に示したものではなかった。そして、スウィング・ジャズが極めてエンターテインメント性の強いものであったことを説明した後、ビーバップを楽器の即興演奏(アドリブ)の方式を初めて理論的に表示したものであるとして、アドリブ理論はビーバップから発生したと断じた。

しかし、ビーバップのプレイは極めて難解であるところから、それをより平易にプレイできるように考案したのが、マイルスの始めたモード奏法である、と説明を加えた。そして、山下洋輔は「ビーバップにも、モードにも飽き足らなくなって、もっと自由にプレイしたいと考えて到達したのが、フリー・ジャズ奏法である」と解説した。そして、子供達のバンドに譜面に囚われないフリーなアンサンブルを吹かせて、「これが究極のジャズである」と満足そうに語って、スタジオは拍手に包まれたの
である。

私はこれを見て、子供や初心者にジャズのおもしろさを理解させるのに、この論法が果たして妥当であろうか、と強い疑問を抱かざるを得なかった。
アドリブ手法は、果たしてビーバップ理論で、初めて定義づけられたものであろうか。ニューオリンズ・ジャズやシカゴ・ジャズ、スウィング・ジャズは、まだ理論的に定義づけられないほど、未熟な発展途上のものであったのだろうか。
ジョージ・ルイスの「バーガンディ・ストリート・ブルース」のあのセンチメンタルな哀愁に満ちたフレーズと、彼のクラリネットの寂々たる音色はどう説明すべきか。
ルイ・アームストロングの「ウエスト・エンド・ブルース」のあの高音から始まる天にとどろくようなイントロの急速調のフレーズは、何故今日まであらゆるトランペッターに、バイブル的なインパクトを与えているのだろうか。
ウィントン・マルサリスが、「いまもルイは史上最高のトランペッターである」と評しているのは、何故だろうか。
キング・オリヴァーがルイに教えた「ブルース」を、フレッチャー・ヘンダーソンがビッグバンド用に再編曲した「シュガーフット・ストンプ」におけるルイのトランペット・ソロが、その後20年間も多くのトランペット奏者によって再現されているのは、どう説明すべきだろうか。

坂本の講座では、ルイのルの字も出ないのである。スウィング・ジャズはエンターテインメント性の強いジャズというが、何故「シング・シング・シング」や「A 列車で行こう」が今日も多くのモダン・ビッグ・バンドのレパートリーに入っているのだろうか。

そして、ビーバップが、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーによって、それまでのアドリブ奏法をより深化させたのは事実としても、それに嫌気がさして、より平易なものを欲した結果、モード奏法が生まれた、というのはあまりに暴言ではないか。
そして、それにも満足できず、フリー・ジャズで初めて満足した、というのは、余りに子供じみた飛躍ではなかろうか。

私が何より恐れるのは、これを見た視聴者がフリー・ジャズ以前の音楽はすべて未開発の低い水準のジャズだ、と解釈しかねないことである。
殊にルイを信奉し、ニューオリンズやデキシーランド・ジャズの演奏に意欲を燃やしている多数のジャズメンたちの立派な演奏が、軽視されかねないことを恐れる。
ディキシーやルイの音楽が、単なるエンターテインメントに止まらず、音楽として鑑賞し、研究し、熟成するに値するということを、もっと広く世界に訴え知らせていかなければならない。殊にルイのプレイは欧米ではあれほど尊敬されているのだから。音楽的にも、ビーバップやフリーのトランペッターに勝るとも劣らないことを周知させる必要がある。

私は外山喜雄さんにルイのソロのプレイの音楽的分析を譜面や理論書にして、トランペットを教える音楽学校や教室の教科書に作成して、ガレスピーやマイルスと並ぶ教材にして欲しいのである。

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最後の瀬川さんの寄稿のエネルギーと解説に感服した。大谷能生と言えば、私が研究中の「日本ジャズの誕生」で瀬川さんとの若き共著者だ。
そしてこの番組は私もなかなか面白いと思って何回か観ていたが、こういう見方もあるんだな、と思い、最近少しずつ意識している「スウィングジャズ」こそ、今まで私がクラシックピアノから繋がったモダンジャズよりも、より人間的で、今改めて開拓する土台にするべかもしれない、それにはデキシーショーケース(デキシーばかりやっているわけではない)の活動参加は非常に得るものがある、と思った。
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by IMAMUSIC | 2011-06-23 17:57 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(1)

三台目のMyパソコン!   

昨夜、犬の散歩当番で深夜、近所の自宅からバイクで駆けつけた長男が「母上、これを使ってください」と持ってきたもの…中古ノートパソコン「LAVIE LJ750/H」。(因みに、下に敷かれているのは私の今まで使っていた自室用ノートパソコン)。

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その言葉を長男から聞いたのは12年ぶり位。彼がまだ高校生だった頃、近くのコンビニでアルバイトを始め、早くも社会人の仲間入りをした。かなり最初の頃の給料で、だったと思う。たぶん自分自身のために買ったのだろうが、デスクトップパソコンを買ってきた。そして「母上、これを使ってください、と。」

その数年前の1997年、パソコンもないのにパソコンがストーリーに大きな位置を占める児童ミュージカル「栗太郎」を、息子たちを含めた地域劇団「青い鳥シアター」で作・音楽・演出担当し、下北沢演劇祭や、世田谷パブリックシアター開場記念フリーステージ、池袋芸術劇場の東京都地域劇団演劇祭、などで公演していた。1996年の朝日新聞コラムにニューヨーク在住の日本人女性が開いた「kids space」というサイトに一週間に世界中から二万件ものアクセスがあり、子供たちの詩や演奏や絵が世界中から自主投稿されて交流している、という記事があり触発されたストーリーだった。まだYOU TUBEもなく、もちろん音楽をメールで送る、という発想も少なく、我が家にはパソコンはおろかメールの使い方も知らなかったので、それは画期的に思えた。まあもちろん子供自身の投稿は殆ど無く、親が投稿してきていたが、たいていは大学の先生だったり会社役員のような人たちだったが。朝日新聞に電話して「kids space」の開設者に連絡を取り、投稿されている外国の子供の絵(アメリカ人)やピアノの演奏(フランス人)のデータをダウンロードして、公演時にストーリーにうまく組み入れ、舞台に投影したり音楽を流した。使用許可を投稿した親にとってもらうようにし、そのメールのやりとりや子供たちの直接の手紙のやりとりなどもあり、ネット上のことをオフの舞台や劇団活動を通じての教育に活かす、という事も新鮮だった。

新聞でそんな世の中の風を感じ…どうやら今後の世界、マリオブラザースから始まったテレビゲームの先はパソコンが待っているようだな、我が家の息子たちやファミコン遊びに来るたくさんの友達たちは、もう私たちの子供の頃のような読書などで成長していくチャンスにそれほど恵まれないに違いない、でもこれは新時代の文化であって良い悪いではない。新しい遊びや情報文化のシステムを使って人が成長がするということのチャンスを広げないといけない…と強く思っていた。


しかし、自分がこんなにもパソコンを使いこなすとは予想もしてなかったが、シンセサイザーで打ち
込みをする作業を長年してきたので、マニュアルと首っ引きで理解を深め、自分の仕事や趣味の分野での貴重な片腕としてパソコンを利用できるようになるのは(独学だから大変だけれど、それゆえに使い勝手よく)無理なことじゃあなかった。

子供の教育を目的にした演劇活動や、スポンサーのいない音楽活動で、プランはあるし作る腕もあるがお金が無い、という私には、シンセサイザーのMIDI開発による打ち込みで作れる音楽音源や、Wordで作れる台本やポスター、簡単な通信手段のメール、などは、まさにピッタリのものだった。

写真の、敷かれている二台目、は、酷使するほど使いまくってもう素直には起動しなくなっている。ネットの次のページに飛ぶ、文字を打つ、何かアプリケーションを開く…それらをクリックしてから動くまで遅いこと遅いこと!そのお陰で仕事ペースにかなりの影響が出ていたが、この6年間、このパソコンが私のリベンジ第二の人生を救ってくれた頼もしい戦友だ。

そして昨夜のこの新しい中古パソコン!1.18kgしかない。持った重さも超軽く、新しいWin Vistaで立ち上がりも速い!イラトスレーターも入っているのでCD製作のジャケットデザインデータ送信など様々便利。(これでも彼には動作が遅く、押入れに入っていたらしい)。

1998年頃の長男のプレゼントが一台目(引越しでお別れ)…長男の実質的自立の時期。
2005年の友人のプレゼントdinabookが二台目(まだ使えます、だけど死にそうに動作が重く時間ロスが激しい)…私のリベンジ人生の出発・自立の時期。
2011年、またしても長男のプレゼント(中古だけど)の三台目。きっとこれも何かの自立に結びついているのだろう。私の頭のアンテナは、東日本大震災から続く、日本全体、そしてたぶんそれは世界全体の幸せのことへ、と向いている。このネット世界ではそういう風に広がっていくのだろう。
震災の多くの犠牲者と原発問題で、人生の最後の課題が浮き彫りになっている。そういう事に役に立てるよう頑張れる。嬉しいなー!よっしゃあ!!
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by IMAMUSIC | 2011-06-17 13:16 | 日々徒然 | Trackback | Comments(0)

日曜日のチャリティスマイル音楽会、大盛況、感謝!   

6/12(日)午後、麻布十番「コージーサークル」で行った、被災地応援の第二回「チャリティースマイル音楽会」、今回も満員のお客様がいらっしゃり、大変盛り上がりました。14:26には黙祷をし、その前後合わせて2時間半たっぷり楽しみました。
参加費のうち経費を差し引き18,000円を寄付ることが出来ました。本当にありがとうございました。
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オープニング、主催のShoofiesのメンバーが歌う4beatの「ふるさと」。初お披露目です。客席から「ほぉ~」という感嘆の声が聞こえたような・・・(編曲者としての希望的空耳か?)。

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昭和歌謡「おまえに」の楽譜を持ってこられたNさんの歌。何故か急にトランペッターがギターを、トロンボーン奏者がウクレレを持ち、喜んで飛び入り、ベースは妙齢の奥様・・・背後には店のオーナーがスチールギターを弾いている。・・・ハワイアン風で‘♪そばにいてくーれるだーけでいい~’・・・とまどい弾きのピアニスト今村。

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私のライブの常連客Y氏。お客様を二名連れて来て下さった。「On A Slowboat To China」を歌ってくださったけどとてもいい顔をされている。よかった。

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珍しくトロンボーンソロの写真がありました。気配がいい。このお方のアドリブセンスって、とても不思議。アプローチの視点にいつも「目からうろこ」です。デキシーショーケースのピアノ担当をさせていただいて間もない頃、たぶんお世辞だけど「ちょうどいいところにピアノが入ってくるんだよね」と自分のアドリブの時の私のピアノバッキングを褒めました。今でも下手なピアノだけどアノ頃はもっと酷かった。・・・やっぱりお世辞だったと思う。でも、チラッと本気にして、ちょっとやる気になったり‘褒められたように弾こう’と人の演奏をよく聴くようになった。あーもしかしたら「そんなにバリバリ弾いちゃダメだよ、ちょっとだけでいいんだから」とさんざん他の奏者から怒られていた時かも知れないなー。最近は怒られない。見捨てられたか。

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「Shoofies立川」組のソメちゃん。一人で歌うと上手い。ちょうどピアノを有福先輩と交代した頃に、そうそうソメちゃんがいたっけ、と思い出し呼び出すから、今回も同じパターンに。なんか素敵な曲を持ってきてたね。知ってる曲だけど弾いたことはない。よかった、有福さんで。

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Shoofiesの中から生まれた「Jaser」(ジャゼ)というユニット。歌う姿、素直な表情が美しい。そしてどんどん上手くなる。いいね、持って生まれたそのキャラクター。好きだな、そのお姿。

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反対に、素直ではあるけど、どうも素直になればなるほど美しくないなー、このピアノ弾き歌い人。「Yesterday」をやりたい放題ガンガンジャズロックピアノ風に弾いて、歌もマイク無しでコンチクショウ!と歌ってる。いや、アリガトー!かも。ガンバレヨー!かも。まあとにかくどうしてこうもエネルギー満タンなんだろ?前夜はこの会の新聞作りで徹夜してんのに・・・。まっ、いっか。

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そして最後にテーマ曲「When You Smiling」をShoofiesとデキシーショーケースで。トロンボーン奏者が今度は後ろで一緒に歌ってくれてます。写真を見ると今回は随分協力してくれたのがわかりました。ありがとうボーン兄。

今回も、mixiにアップされたHC爺ちゃんさんの写真を拝借しました。いつも素晴らしい写真を撮影してくださりありがとうございます。



今日も報道番組で現地の復興に向けての人々の様子やガレキが一杯の被災地を見ました。そうかと思うと朝にはニュージーランドでまた大きな余震による被害、中国の旱魃から大洪水による膨大な数の犠牲者のニュース。天からも地からも地球が揺れている。しかし天災は地球の営みと考えれば自然で仕方の無いこと。そういう時代に突入して、どう生きたら良いか本当に考えさせられる。
せめて好きな音楽を絆の強い味方にして自分らしく生き、そこから発する強さと愛で良い方向に役立てたい。少しずつ前進している。皆さんどうぞよろしく。
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by imamusic | 2011-06-14 05:43 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(4)

本日、13:00から麻布十番「コージーサークル」にて被災地支援のセッションライブをやります。   

第2回「チャリティ・スマイル音楽会」
2011年6月12日(日)13:10~15:50
音楽好きな方ならどなたでもいらしてください。楽しみながら復興支援が出来ます。
見物客、出演者、共に同等のチャリティ参加者とします。楽器持参でどうぞ。
ボーカル参加も奮って(コード譜3部持参は大歓迎)。
場所=麻布十番「コージーサークル」http://www.cozycircle.com/
〒106-0045 東京都港区麻布十番 2-19-10 桂麻布十番ビル2F
TEL&FAX:03-3455-1988
地下鉄南北線、大江戸線 『麻布十番駅』 4番出口を出て、ケーキ屋さんを正面に見て、左側の筋を六本木に向け歩き、二本目の角の帽子屋“とらや”を左折し、約20メートル先の左側のビル。このビルは一階に“ダリア”という小さなイタメシ屋さんがあります。2階にピンク色のコージー・サークルという旗を出しているこのビルの奥まった入り口を入って2階です。駅から歩2分。
♪13:10~14:45セッション&ライブ/14:46~黙祷/14:50~15:50セッション&ライブ
♪ジャンル=ジャズ、ポップスが中心、日本語の歌もOK。
♪スペシャルサンクス=デキシーショーケース、山村隆一、いまむら直子Duo、他。
♪参加費=1,000円以上(経費以外の参加費は寄付にします。)
♪主催=Shoofies(女性ジャズコーラス)
♪飲食=各自持参OK(前回好評だったのでお店でのドリンク類販売もすることになりました。1ドリンク500円~、冷えたビールやアルコール、ソフトドリンクなどあります)。コンビニで買って来てもOK。差し入れも歓迎。

プロも含むディキシーランドジャズバンドとのセッション(ピアノトリオ+Cl+Tb +Tp+Saxなど。)ボーカルも参加可能。ジャンルは幅広くOK。
前回の様子はこちら。
奮ってご参加ください。見物も大歓迎!
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by imamusic | 2011-06-12 05:28 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

復活の空気感じた、満員御礼昨日のライブ。   

昨夜は、地元世田谷区用賀の「キンのツボ」で、二か月ぶりのライブでした。
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ライブ開始時間より20分ほど前に到着。・・・もうなにやら店内は居酒屋ならではの結構な盛り上がり状態!
19:30開始前の18:00がオープンですが、この時間はハッピーアワーでドリンクがかなり安くなるので、私が到着する前に、もういい感じになってる。しかもこの日は、満席!ガラス張りで中が見えるドアから熱気がすごい!これだけでもうとても嬉しかったです。

なにしろ前回は震災後一カ月目の4月中旬。まだ都心の人達も私も、震災のショック、節電や帰宅難民などの実際身近で起こった現象もあり、余震も頻繁で、ライブとか居酒屋とか地下とか、そういう所に行きたくない、という風潮もあって、寂しい感じでした。
昨日は震災後三ヶ月目。時が解決してくれるものの大きさを感じました。

子育て中、子供がうっかり骨折したり、おたふく風邪が次々にまわり髄膜炎になって二人も一緒に入院したり・・・自分の怪我や病気でなく、管理の手の届かない幼児の息子達が危険な目にあうと、自分の足が乗っていた台をはずされたような、世の中がどうにかなってしまいそうに非常に不安な気持ちになったことが多々ありました。
しかし、少しずつ、一日一日と事態は修復していき、治って行き、最後には不安も消え、気がつけば数カ月、半年、という時間が経っていて「時」の解決のすごさ、物事が修復する力のすごさ、未来への希望、を感じたりもしました。
昨日の盛会は、そういう「時」の流れを感じました。ふと、2000~2001年に作った自主オリジナルミュージカル「TOKYOアリス」のテーマ曲M20「FORGET FOR GET SOMETHING」を思い出しました。

新しい風が 吹いてくる この街にも あの野原にも
何かが待ってる その中で きっとそれはあなたの笑顔だ

*FORGET FOR GET SOMETHING
生まれ変わる明日のために そのこだわりや
その苦しみを 勇気をもって忘れよう

FORGET FOR GET SOMETHING
輝く未来のために あの新しい風に吹かれて
翼を広げよう

*(くりかえし)

この『FORGET FOR GET SOMETHING』という訓示、実はこの台本を書いていて、アリスが探し求める人生の迷い道から未来を切り開くのに必要な言葉を最後に示すのに、どう考えても考えても、私のおそまつな頭には解決の言葉が浮かんできませんでした。
助け舟を出したのは、劇団主宰で演出家・脚本家、演劇の大学の先輩の元パートナー。言葉の綾を使ったこの標語は、しかし、彼の苦しい最後の五年間にそのままお返ししたかったけれど、迷い道に入ってしまって聞く耳を持たずに逝ってしまいました。考え出した本人が自分の為に使えないなんて・・・。
簡単に出来ることではないけれど、あえて忘れる事は新しいパワーを生み出すものの一つのアイテムだと思います。
というわけで、昨夜のワイガヤは、共通の痛みを心の奥にしまいこんだ大人達が思い切って音楽を楽しみ前向きに交流した会に見えました。

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Shoofiesが来てくれて、私の編曲した4beatのジャズコーラス「ふるさと」を歌いました。

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早くもShoofiesの中から生まれたデュオ「Jaser」(ジャゼ)こと伊藤さんとともちゃん。
「スウィングしなけりゃ意味が無い」を歌いました。

最後に、後輩のピアニストKさんが出て来て、今年は都内でやらなかった私の誕生日コンサートの代わりに(?)「ハッピーバースデイ」を弾いてくれ、みんなで歌ってくれました。まあ誕生日からもう四週間も経ってはいましたが、嬉しかったです。
誕生日、というとやはり自分の生き方の節目を意識します。その気持ちが続いて、リクエストでラストの曲「昴」を歌いました。震災で犠牲になった人達を歌詞の中の星に見立て、残された私はいずれそちらに行くけれども、まだやることがあり夢に向かいまっすぐ歩いて行くので、その魂、せめて鮮やかに終わってください、私の行く道を照らしてください、という歌詞に心を込めました。

名ベーシスト山村隆一氏が、時間のある時は駆けつけ参加してくれるようになり、グランドピアノでの弾き語りをたっぷり出来る、充実したライブ。しかも自宅から自転車で15分なので楽屋は自宅の自室。地元に近い人達がたくさん来てくれる。私にとっては大切なレギュラーライブです。今回も本当に意義深く充実していました。みなさん本当にありがとう。

(写真は例によって、mixiにアップされたHC爺ちゃんさんことTさんの撮影です。)
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by imamusic | 2011-06-09 23:12 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

今夜7:30~、地元・用賀「キンのツボ」でライブです!   

本日夜、地元の用賀「キンのツボ」でライブをします。
店のレギュラーライブとして取り上げて頂きもう3年くらいたつでしょうか?
現在は、偶数月の第二水曜日の夜、19:30から。ミュージックチャージはジャズライブでは格安な1,000円。お酒の種類や、メインの焼き鳥をはじめ様々なフード類も豊富で美味くお手頃。それらも大人気の原因です。

「ピアノ弾き語りの昭和ジャズ」というのがうたい文句ですが、最近は色々やっています。初めはトリオ(宮崎正秀Bs.中屋博之Ds.)で不定期にやっていましたが、途中で毎月のワンマンライブになり、半年くらい前から時間のあるときだけ参加の山村隆一Bs.さんとのデュオになりました。

30分3回の演奏ステージですが、いつの間にか、ラストステージは、お客様の歌や演奏の伴奏とリクエストタイムになり、大賑わい。22:00終了後もなんとなく残って飲んでいたりします。
確か18:00から店はやっていてライブ前はハッピーアワーで飲み物がリーズナブルになるんだったと思います。

先週の友人の死のショックと、シンセサイザー故障により、演劇祭の音楽や効果音作りがストップしてしまい、もう締め切りも過ぎぎみで昨日まで一日中作曲や打ち込みをしていたので、またしてもライブの宣伝不足。しかし、今夜はShoofies5名が全員来てくれるようです。ラストステージには新作も歌ってくれるらしい。近所の人達が来てくれると嬉しいんですが・・・。

朝から、豊田と立川でボーカルレッスンもあり、夜は犬の散歩当番、と忙しい一日の中でのライブです。もしかしたらライブ中のピアノの椅子の上が一番落ち着くのかもしれません。

そうそう、二ヶ月ぶりの「キンのツボ」前回は、店長の誕生日でしたが、今回までの二ヶ月間に店長には一大事がありました。腹痛から入院へ。もう元気で働いているようですが、この入院日記が滅茶苦茶面白かった!店長のブログ「タニキン社長のつらつら日記 VIEW THE MUSIC」
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by imamusic | 2011-06-08 02:39 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

ドラマー、山本いさむに感嘆!   

昨日は大田区の多摩川二丁目町会のイベントコンサートでした。立川人脈から、有り難い事に見ず知らずの土地の町内会のお仕事をいただいたのです。

紹介してくれた人は、私の立川でのワンマン弾き語りのファンの方。数年前なら、弾き語りコンサートのままお受けして、こなしていたと思います。それもまた、観客と丁々発止、いきあたりばったりのトークと自由な選曲でとても楽しく深みもあります。

しかし一昨日から、ジャズデュオを組んだりデキシーバンドの一員に加わったりして、視点がまた広がりました。遠くには出掛けられない音楽好きなお年寄りの多いこういったコンサートに相応しい「懐かしの昭和のジャズ!あの楽しさとぬくもりを!」と副題を付けた「いまむら直子とデキシーショーケース」コンサートにする事にした。まあ、彼らに依頼するだけの予算が出た、というのも成立理由。

企みは完全にハマり、町内会にある諏訪神社社務所二階のホールで満席立見100名以上の方々が集まり、一曲ごとに興奮の大歓声と、リズムに揺れる幸せの笑顔に包まれ、演奏冥利に尽きた。

中でもこの日、セッション以外での仕事演奏では初めてご一緒する山本いさむ氏のドラム!久しぶりに興奮する超プロのドラムの妙技に血が沸き立った。こんな人がいたんだ!刻む気持ちのいい音質と正確なリズム、その細かさ速さ、音楽理解の豊富さ、それらを全く力まず難無くこなし、ピアノの私の後ろでドンドン作り出していく「いさむ流音楽」、ソロパートの私の勝手なルバート演奏とトークのないまぜの間も呼吸とTPOに合わせた的確なタイミングと音楽的質の反応、それを身体に染み込んだ柔らかさで緊張感なく付けてくる、また付けてきてくれる誠実さも。

その価値がよくわかっているベース寺門氏のプログラム作りもよかった。それを見て「この曲はオリジナルのニューオリンズ風マーチのドラムから入るよ」とトラディショナルジャズの真骨頂をリアルに演奏してくれたり、一曲の真ん中が聞いたこともないような不思議なラテンになったりと、本当に充実した曲の数々になった。ドラマーならではの研究対象の歴史に、ジャズやロックやブラスバンド以外の、そんなものもあったんだと知り、その見事さに興奮し目が覚めるようだった。

ショーケースのトランペッター下間さんが来れなくて若手の菅野淳史君tpと初仕事になったが、彼の若い感性とスリリングな演奏、風情が、新鮮で現代に通じるアクセントとなった。もちろん、スイモアマイも理解する、ベース寺門さんとクラリネット菅野天津男さんも重要な演奏を受け持ち、素晴らしい演奏で堪能させてくれた。

演奏依頼予算の中に何故かポスター作りが込みだった。第一回目だしデキシーショーケースの印象を認知させたかったので、同級生の印刷屋さんに仕事で依頼した。これがよかった!デカデカと立派なデキシーショーケースの演奏写真は、HCGちゃんさんのmixiアルバムから昨年「サッチモ祭」の的確な一瞬の素晴らしい写真、私自身の窓枠写真は一昨昨年の青山曼陀羅バースデーコンサートのドレスアップした弾き語り演奏写真。それらを入れたレイアウトがインパクトが強く、出演者の昔からのファンだという往年のジャズファンの靴屋のおじさんが「犬の散歩で多摩川の土手を歩いていたらポスターを見て、出演者の名前を発見、嬉しくて来た」と、タキシード用の素晴らしい靴を寺門さんにプレゼントに持ってきてくれた。

あー録音しなかったのが悔やまれる!
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by imamusic | 2011-06-05 12:47 | Comments(0)