<   2010年 07月 ( 14 )   > この月の画像一覧   

ラムゼイルイスが来る!!   

今日、用賀のキンのツボで、昼間の営業外時間をお借りして、ボイトレのレッスンをしました。ふと、入口に置かれたブルーノート東京の機関紙に目がとまり、レッスン終了後、近くの喫茶店で読んでいたら、なんと!あのラムゼイルイスが来るではないか!!
http://www.bluenote.co.jp/jp/sp/090824.html
若いころ、彼の「ジ・イン・クラウド」のピアノに、どれほど痺れた事か!
あの頃、電気鍵盤楽器のひとつにクラビネットというのが開発され、この曲はクラビネットで演奏されていた。高価な楽器だったが、元パートナーはこの楽器を買って来たので、ライブで随分使った。鍵盤をたたくと内部で鉄弦をひっかく、という仕組みの、強烈な音や繊細な音も出る唯一無二の楽器だった。ギターのような音もしていた。ラムゼイルイスやスティービーワンダーが好んで使っていた。
好んで使っていたと言えば、もうひとつ、独特の音がする鍵盤楽器、ローズピアノも、元パートナーは買ってきた。これもライブでよく使ったが(今は両方とも無い、世間でもあまり使われていないけど)、スティービーワンダーや確かレイチャールズもよく使っていたようだ。両方とも、独特の感触だった。

まあそれはともかく、この夏、ラムゼイルイスが東京に来るという。私にとっては奇跡のようなことだ。
なぜ、あんなに惹かれたのか?最近私はアンドレ・プレヴィンのジャズピアノを知り、何度聞いても飽きなくて、参っている。私の中のクラシックピアノの歴史をも満足させてくれる。あの当時そんなことまで気にしていなかったけど、ラムゼイルイスも、クラシックピアノの下地があるんだそうだ。そしてあのファンキーな演奏!
電気鍵盤楽器の可能性を確かなセンスで前進させた人。
記事を読んだだけで、武者ぶるいがしてきた。

・・・ずいぶん昨夜の、アンバートン命、と違うなー。
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by imamusic | 2010-07-31 01:07 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(1)

今宵、アンバートンに還る   

暑さのせいか、少し体調と精神がくたびれてきた。とにかく疲れやすい。昼寝が欠かせない。ふがいなさの反動か、ライブタイムは、やけに気合いが入りパワフル。でも帰宅すると、すぐ疲れる。どの音楽もうるさい。サッチモも、秋吉敏子も、バドパウエルも、テディウィルソンも…ごめん、みんな、うるさいんだ、今日は。塞ぐなあ…。
でも唯一、私の心の扉をスゥ〜ッと入ってきて同化し心地好く力が沸いて来る演奏がある。40年も前から変わらない存在、アンバートン。全てがバラード。ピアノとベースだけの口数少ない伴奏がいい。
今宵はこれで、静かに眠れる。雨も降って久しぶりにいい夜だ。また明日。
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by imamusic | 2010-07-30 02:49 | Comments(5)

今夜19:00~新宿二丁目にて「大分でー」イベント・ディナー・落語・ライブあり。   

もうギリチョンのご案内ですが、昨今はリアルタイムに近くmixiを見ている人もいるので、お知らせ。

本日!!7/28(水)19:00~ 第3回「大分でー」開催!新宿二丁目 道楽亭Ryu'sBar
HP http://www.ryus-dourakutei.com
新宿区新宿2-14-5坂上ビル1F電話 0364578366
午後7時スタートで9時半に中締め、11時散会。

料理は「琉球」に「鳥天」と大分料理がプラスワンで3点とほかにサラダなど2品。
いまむら直子ミニライブ(ピアノと歌と司会)、上野家パン駄の落語、馬場浩一郎のAMERICAN POPS。
料理イベントチャージ全部含めて2500円。飲み物代は別料金です。

ちょっとしたバラエティーショー付きディナーパーティーです。リーズナブルで楽しく、思いがけない出会い、異種業交流もあります。
ピアノ(電気)とギターあり。飛入り出演歓迎。大分に関係なくても興味のある人大歓迎。
定員50名様、まだ空きあり。お時間のある方は是非どうぞ!
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by imamusic | 2010-07-28 16:27 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(1)

昨日の「日本ジャズ!」上海とジャズ編の青山ライブは、接心修行。   

「接心」…実は、ついさっき覚えた言葉です(汗・・・)。
犬に朝食をやりながらTVをつけると。サントリー「セサミンEプロス」のCMが長い時間を使って放映されていました。その中に、ゴマの大切さを伝えるため、禅宗僧達の修行「接心」がインタビューで説明され、語っていたお坊さんのお寺では年6回の特別な行事、集中坐禅修行にしか食べないゴマと言っていました。
そこで「接心」を調べたところ、昨日の青山のシリーズライブの心の持ちようによく似ていることに気づきました。
音楽も、集中が不可欠。自分の心と向きあうことも。このシリーズでの私は、特にその意向が強く、ああ、これは修行なんだ、とCMの解説を見て思えました。

そのライブ、昨日はそれまでとガラッと変わり、相棒のベースの他に、クラリネットと女性コーラスを加えました。日曜の午後、という時間帯が彼女たちの友人も呼びやすく、お客様は女性でいっぱい。また、ジャズについて深い理解のある男性陣も多かった。まあとにかく盛況で嬉しかったです。
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女性コーラス「Shoofies」のライブ初出演、なかなか個性的でよかったです。
もちろん、山村さんの素晴らしいベース、それにバンド仲間の菅野さんのクラリネットの音色など、楽しめるところも多く、全体としてレクチャーライブ的な観点からは、構成も良かった、楽しめたと思います。
ただ・・・・・・・・・・「デュオ、という形で、ピアノの機微、歌の心、味のあるトークをより大切に」というこのシリーズの私の目的のうち、出演者が多かったことで、山村さんと一対一の音楽的コミュニケーションからなる緊張感のある集中演奏、というのが、満足には出来なかった・・・。
そういう集中度・・・演奏のクオリティーという意味では・・・今までの筒井さんとのトランペットとふたりだけのライブの方が、特に、ピアノの即興へのアプローチの集中度や深さが優っていたと思います。
ただし、ピアノという楽器の特性で、低音のダイナミズムのアコースティックベースが入ることにより、全体の骨格が厚みを増し、かつ彼のようなソロも素晴らしい演奏で変化も出て、歌にもバランスよくからみ、この形でこういう閉鎖的な空間の中で、グランドピアノもあり音響も良い、というのは4月大分ブリックブロック以来で、良い流れになってきたな、とは思いました。
山村さんとは、深夜でもいいから、グランドピアノのある場所でゆっくりと味わいながら、音楽的コミュニケーションを楽しみ深めるライブを定期的に重ねていきたいと切望しています。それが私の目指す自分自身の音楽の目標の修行となりえると思えるので。そういうチャンスがあったらとても嬉しい。ここからが、スロースターターな私の、つかみ始めた成長のスタート地点とも思っています。

Shoofiesの頁を立ち上げました。こちら。
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by imamusic | 2010-07-26 11:39 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(2)

7/25(日)13:30青山Z-IMAGINEライブです。新生女性ジャズコーラスも出演!   

暑いですねー!!一昨日は深夜でも外はぬるま湯の中で泳ぐような感じ。
でも昨夜は、微風もあって過ごしやすく、冷房部屋に監禁状態だったセントバーナードを、深夜、二日ぶりに散歩に連れ出しました。気持よさそうに、強引に長めのコースへ誘導されました。途中、休憩タイムも4回ほど要求され・・・。しかし、本当に久しぶりにゆったりした時間を、愛犬との無言の(当たり前)あうんの呼吸・意思表示で、気持ちを共有しました。噛みグセのある年取った超大型犬ゆえ、散歩にも色々と細かく気を使いますが、その気の使い方を二人(一人と一匹)でその都度その都度選択して心を一つにする作業がとても楽しい。犬も緊張感の中に規律と成功を体験して誇らしげに楽しそうです。

さて、日曜日の午後は久しぶりの青山Z-IMAGINEライブです!
Webチラシ(PDF)はこちら。

7/3に行われた猪俣良樹企画のレビュー公演、APOCシアター開館一周年記念:唄入りド芝居『嗚呼!上海魔曲』に、助っ人出演要請があり、我が主婦劇団FMCに声をかけ、3名(mixi名・ともさん、まっちぼんさん、そして非デジタル通信派のスーさん)の歌好きが集まり、得意不得意を見極めながら、コーラスアレンジをしました。公演当日、にわかジャズコーラスグループの彼女たちは、日頃の演劇活動やコーラス活動の成果もフル回転して、素晴らしいパフォーマンスと歌を見せました。お客さんたちにも大好評。
そこで、急遽、今回のライブが「上海とジャズ」ということもあり、出演してもらうことになりました。
バリバリのジャズ歌手、という風情はなく、むしろ、アットホームなジャズソングコーラスが大好きな古き良き時代のアメリカのおばちゃんたち、みたいな柔らかさと女性らしい花があり、私のスタイルのひとつ「自然体」に近く、滅多に無い存在だと思います。
もちろん、とても向上心と才能のある人達。個性と技術とハートを大切にした指導にぐんぐん付いてくるのが面白く、二軍も募集しちゃおうかな、と思ってます。
演目は「上海リル」「りんごの木の下で」「素敵な貴方」など、吉田日出子さんが歌った舞台「上海バンスキング」の中からいくつかと、上海で終戦まで実際にジャズを演奏していた服部良一の名曲「蘇州夜曲」や、ジャズ風「荒城の月」など。
名人芸のベース山村隆一、天津生まれのクラリネット菅野天津男と共にピアノと歌とトークでやります。
せっかくクラリネットが入るので、「鈴懸のみち」や「メモリーズオブユー」のクラリネットソロも。

かなり豪華なライブになりそうです。入場料2,500円のところ、予約だと2,200円、ペア以上の予約だと一人2,000円と超リーズナブル。(予約は03-3796-6757ジマジン、又はここにコメントしてもOK。)

日曜日は、ちょっと雲も出るかもしれない、とのこと。少しは気温も下がるかな?と期待してます。時間があったら是非、聴きに来てください!
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by imamusic | 2010-07-22 10:56 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

第30回サッチモ祭に初出演、素晴らしかったです!   

まさか、2年前に観客として初めて観に行ったサッチモ祭に、自分が出ることになろうとは、思いもよらなかった。しかもその時、直前に知り合った松本佳子さんが急きょゲスト出演することになったというので観に行ったお目当てのバンドに自分が入るとは!

一昨年、自分の携帯で撮影した写真がこれ。
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今年、Tさんが撮影してくれたのがこれ。
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いやはや、縁は異なもの。
では今年の写真、携帯で撮ったものをいくつか。

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会場に入ったらこんな感じ。ビールの大きな銅釜のある前が舞台になっていて、スタインウェイの素晴らしいピアノが左手に乗ってます。
お客さんは手前がずっと広い階段で、殆どの人達はそこに腰かけてる。
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ノーティーズという早稲田大学のOBと在学生達のバンドです。
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ピアノとトロンボーンが在学生の可愛い女の子。
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出演者の控えエリアから撮りました。
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撮ってる私の背中方面は衝立があって、ちょっとしたスペースになつている。出番前のミュージシャンや学生スタッフ、たくさんの楽器・・・奥の方で、サッチモに捧げるトランペッター達のセッションのため、主宰の外山さんや、我が「デキシーショーケース」の下間さんが打ち合わせリハをしているのが見えます。
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舞台右奥は、生ビール販売所とちょっとしたドリンクスペース。その手前で、演奏中、殆ど踊っている人達がいた。ステップをみるととても面白そう。是非マスターしたい。
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途中でなんかいか休憩時間に、出演者が演奏行進してニューオリンズ復興支援カンパをしていました。寄付したらバッジをもらいました。

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そしてもうひとつ、私にとっての感動は、恵比寿の街。これは全く個人的な感慨で、誰に語っても共感は得られないだろう、強いて言えば、雲の上の元パートナーが共感するかも。二十歳になったら独立しろ、という父の言葉通り、学生時代からピアノ演奏で稼ぐ事が出来た私は、21才でこの恵比寿の駅のすぐ近くのマンションに住み、独立して、大学の先輩(後の夫)が起こした劇団があった(この写真の左下にある)小さなビルの7階のスタジオを稽古場にして、夜はニューオータニに演奏に行き、昼は演劇活動をしていた。時には何かのアシスタントで教育テレビに出たり、西城秀樹のバックコーラスをやったり、BMダンサーの新人として、TBSのGスタで音楽番組に出たり、舞台音楽を作ったり、役者として活動したり・・・住む場所を少し移動したけれど二十歳代の10年間は、この写真の中で、笑い、泣き、怒り、たっぷりと過ごした。母親業が追加になる直前まで。
「サッチモ祭」はボランティア出演だ。メンバーとバンドのファンをねぎらうため、リーダーが打ち上げパーティーをガーデンプレイス39階の焼き鳥屋で開いてくれた。あの頃は、東口界隈、そう、この恵比寿ガーデンプレイスやホテルは無く、だだっ広い恵比寿麦酒工場があるだけだった。
長男が生まれて恵比寿のマンションに帰ったけど、ここでは育児は無理とわかり、夫の実家の芸術家の両親が居る駒沢の大邸宅へ行き、3人子育てをしながら怒涛の芸術活動をしてきた。その芸術活動の運営で夫は壊れ、死んでしまった。
高層ビルが建ち、上から全部を見渡せる所に立つ事が出来て、1970年代初頭から80年初頭とちょうどかぶる位の10年間の私の青春がこの写真に集約される。
ふと、数日前に永山でアンコールに歌った「涙そうそう」の二番の歌詞♪あなたの場所から私が見えたらきっといつか~という言葉とメロディーがよぎった。
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by imamusic | 2010-07-21 17:29 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(4)

公民館・・・という字からは想像できなかった建物   

さていよいよ、永山サロンコンサート、行きました。
公民館主催、とあるし、公民館のサロン、なのでそれなりの場所だろうと思っていましたが、唖然!
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どこかの美術館か何か、またはIT関係の会社のビルか?と思わせる
すごいデザイン!こ、これが公民館?? 人にやさしくアイデア満載、アートとしても優れた最高の公民館でした。もっと写真を撮りたかったです。いろいろなところに創意工夫がしてあり、観てて楽しく温かい気持ちになりました。

ちょうど撮影している場所は、午後から演奏会が行われるサロン。空中楼のような場所で、レストランのある広い通路、といった感じ。グランドピアノが置いてあって、ランチタイムが終わったら会場づくりに椅子を並べたりピアノを動かしたり、音響をセットしたり、を出演者やボランティアスタッフの皆さんと一緒にやりました。

練習室にも立派なグランドピアノがあり、サロンのも弾きやすく、木曜日の反省もあって、念入りにハノンなどのエチュードをやってウォーミングアップしました。いや、出がけに、演奏予定の「Shanhai Lil」を全然弾いてみた事が無い事を思い出し、家でチラッと弾いてみたら、数週間、まともにピアノに触ってない「怠け」が指に出ていて、全然動かない、日頃の心構えの悪さに辟易しながらも後悔後に立たず。木曜日のライブに来てくれたmixi友達のバンスさん(ドラマー)が「最近はちょっとだけしかライブをしてない」と言っていながら、毎日最低30分は基礎を練習台相手にタカタカやっている、と言ってた言葉が脳裏に蘇えりました。
練習室でのピアノとボイスのエチュードが効いて、昼間なのになんとか声も立ち上がり、表現するのに不自由はなくなった。会場のグランドピアノも細やかにタッチを拾ってくれたし、HC爺ちゃんさんが調整してくれているPAも良かった。
木曜日の反省をすぐに生かせるチャンスがあってよかった。今日はまずまずでした。
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mixiアップしたHC爺ちゃんさんのページの写真拝借。
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by imamusic | 2010-07-17 23:16 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(1)

永山サロンコンサートに初出演します   

明後日の7/17(金)午後、多摩市の永山というところで、公民館主催のコンサートがあります。
永山に住むTさんのお骨折りで、そのコンサートに出演することになりました。
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グランドピアノだそうで、とても楽しみにしています。
50席くらいの会場、ということは部屋の中での囲まれた空間で聞いてくれる方々がいらっしゃるということですね。

今日はいつもの下北沢「音倉」のライブでしたが、ちょっと反省した点があって、永山では、もう少し丁寧に音を味わいながら、演奏をしようと思います。
たった40分間と時間が限られていますが、ブラリと遊びに来るにはちょうどいい時間かもしれません。
お近くの人、どうぞ聞きに来てくださいね。
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by imamusic | 2010-07-15 23:20 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

豊田「ラソンブル」ボイトレ開始   

今月から、毎週水曜日午前中、豊田「ラソンブル」でボイトレのレッスンを始めることになりました。
歌謡教室の先生方ややる気のある生徒さん達に専門的に教えるボイトレ講師を探していたとかで月末にまだ工事中の店を見に行きました。駅からすぐのきれいなビルの中にあり、内装は結構シンプル且つお洒落で広く、広めのステージとカラオケ液晶パネルは周囲の数か所にあり、狭いけどダンスの出来るスペースもあります。とにかく新しいというのが気持ちいい。ピアノはエレクトリックピアノですが見た目も音も最新式でなかなかいいです。先週初レッスンがあり、宣伝不足とかで4名の受講生がいました。年配の方達ばかり。上手ですし、自分のCDを自主出版してカラオケDAMに登録している先生もいらっしゃいました。また83才という近所の女性も柔らかく素敵な個性の声で、歌を披露していました。
ライブも頼まれましまたと書きましたが、トリオにして欲しいとのことでとりあえず本日は中止になりましたのでこのblog書き直しました。
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by imamusic | 2010-07-13 20:05 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(2)

つかこうへい作「ストリッパー物語」の想い出   

つかこうへいさんが亡くなったとのニュースがあった。
62才・・・そんなに離れてはいない演劇活動の歴史の中にいたけれど、私は彼の作品には馴染めず、
たった一回の舞台しか見ていない。
それも、大学の一期下で、学園祭で一緒に先輩作演出のアメリカンコメディーミュージカルをやったり気がつけば一緒に飲む場所にいたりお互い恋人同伴で泊まり歩いた仲のネギちゃんこと根岸季衣(あの頃は根岸とし江)が出演する、という理由だけで観に行った。
1970年代半ば。旧俳優座劇場での「ストリッパー物語」。客席は補助席まで出て大入り満員。つかこうへい事務所に前年入団したネギちゃんは主役に抜擢され、この作品で彗星のようにインパクトのあるデビューとなって有名になっていく。

舞台は熱を帯びていた。テーマを与えられたシチュエーションの俳優達によるの即興演技を元に組み立てるやり方は、ピーター・ブルックの養成所を出た大橋也寸教授のマイムによる演技指導で慣れていたので、ネギちゃんはすんなりと受け入れてやれただろう。それよりも、ストリッパーという役への彼女の下地の方が真似の出来ない行動だった。
彼女は失恋して大学を中退し、姿を消したと思ったら、あろうことか本物の浅草のストリッパーになった。しかしただのストリッパーではなくまだあの頃存命だった浅草オペラの長老歌手・田谷力三氏に見いだされた新人の一人だった。本物のストリッパーを経たネギちゃんの、つかこうへい「ストリッパー物語」のストリップダンスは迫力満点で術に長けていた。あのネギちゃんの長時間の独り舞台の場面が、この作品にものすごい求心力を与え、今でもその場面ははっきり思い出す(他の場面は残念ながら全く思いださない)。
つかこうへいの文字通りのデビュー作がこの作品だと思うが、口立て芝居の特徴からして、ネギちゃんのサッパリして勝気で人情もろい江戸っ子風な生き様そのものが、つかこうへいの出発点に大きな影響を与えていると想像できる。

面白く斬新なものが好きな私は、同時に保守的な部分もあり、当時はまだ粗削りだったつかこうへいの世界が好きになれず、その後一切、大ヒットした「蒲田行進曲」でさえ、観ていない。図書館に行ってもたくさん並ぶ全集に手が伸びない(それは井上ひさし作品に対してもそうだが)
芥川龍之介、谷崎潤一郎、萩原朔太郎、安部公房、寺山修司、松本清張、別役実・・・など、ついつい手が伸びてしまう作家も多い中、つかこうへい作品にはどうもバリアがあって、駄目だった。

しかし、多くの俳優を育てたという歴史は本物なんだろうきっと。
亡くなったので「つかこうへい」を検索してみたら慶応大学在学中に在籍していた「暫」(しばらく)という懐かしい劇団名を目にした。ネギちゃんも懇意なR先輩(後の私の夫)の起した劇団稽古場に、70年代、突然、タップダンスを習いに来た私の高校一期下で演劇部後輩(偶然の出来ごと)の石丸謙二郎君が、再会の喜びと共に「劇団「暫」に居た後、今は「空間演技」(あの当時活動盛んだったアングラ劇団)に居ます」と言ってたが、その後、つかこうへい劇団に入り、風間杜夫さん達と「熱海殺人事件」を演じて旋風を巻き起こす。得意技はタップダンスだった。彼も今は中堅俳優として大活躍だ。

自由劇場、つかこうへい劇団、黒テント・・・こういったアンチ新劇的劇団が、たぶん私の本質には合っていただろう。しかし私は、三大劇団を腕試しに受験し、二つに合格し一つに入ったけれど、結局、広い意味での絶対的価値基準としてチャイコフスキーやドビュッシーなどに比べ、どこも満足のいく劇団は無く、別の形で演劇活動を模索し実行しながら・・・ジャズピアノ弾き語りに落ち着いた。たぶん、これから、だ。
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by imamusic | 2010-07-13 17:50 | 日々徒然 | Trackback | Comments(0)