カテゴリ:日々徒然( 213 )   

二つの同窓会   

欲張りにも今月は二つの同窓会に出席することになった。しかも両方とも、熱き世代!あの、高校!

昨日は都立青山高校の同窓会だった。土地柄、四ッ谷駅の前の結婚式会場も同窓生経営というので破格の参加費!私は転校したので1年次のみ在学した学校だったので、去年誘われるまで部外者で、そのままずっと行くんだろうな、と思っていたのに急に30年以上(いやホントは40年・・・)ぶりの再会に恵まれ、ウキウキしてます。
しかし同期会でなく同窓会というのは、当然ずっとずっと先輩や後輩が多く、殆どは初対面。でも不思議と同窓会だと、同じ校舎、同じ先生、校歌だからか、初対面でも何か共通する心があるんだなー。
新しい出会いもたくさんあり、歳の近い世代はいわずもがなの人生の時間と思い出、鏡のような感じ、若い人達とはこちらもまたフレッシュな感じ、オールドの方たちはとても頼もしいし、初老の女性達は可愛い。70才を越えると、戦前の話がやっぱり出てきて、こちらも母の話題を持ち出したりする。
青高はまた、高校といえども独特のカラーをもっている(まあ、どこもそうだけど)。
自由、集中、個性、挑戦、スタイリッシュ、プライド、身軽・・・それらが、世代を超えて共通しているみたい。同窓生全員がそのスタイルを愛しているように見受けられる。
熟年、とはよくいったもの。今、同窓会が楽しくて仕方がない。
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by imamusic | 2008-06-08 23:58 | 日々徒然 | Trackback | Comments(2)

別役実作「メリーさんの羊」観劇@下北沢「楽園」小劇場   

雨降りが続いて、色々大変だった週末と打って変わって、今日は晴れ!
いやしかし、世田谷の天気予報、15:00には気温30度だとぉ?
なにこれ?まだ5月だよ!

土曜日は、校歌練習会の前に、別役実作「メリーさんの羊」を下北沢「楽園」小劇場に観に行きました。出演者に誘われて。
この劇場、いつの間にか、本多劇場の脇に出来ていた!以前は何があったっけか?ここ。ちょうど小劇場「劇」の真向かいです。

あの渋谷ジャンジャンでのロングラン公演で、かの名優・故中村伸郎さん主演の伝説の上演。パンフレットによると、中村さんが、別役実さんに直接執筆依頼した作品だとか。「ジャンジャンという小さな空間にあった、少人数の、そしてシェークスピアり『リア王』の王と道化をモチーフにして書いて欲しい」ということだったそうです。初演の稽古中、中村さんは「これのいったいどこが『リア王』なんだろう」と笑って言ったそうです。中村さんが亡くなって8年後、ジャンジャンも2000年に閉館。閉館公演では、今回の出演者で公演、初演からずっと相手役を演じてきた三谷昇さんが、主演を、相手役を円の山口真司さんが演じてます。ほんのちょこっと出る妻役は中村伸郎さんの長女の井出みな子さん。それ以降、再演が続いています。
そう・・・「楽園」は、どこか「ジャンジャン」に似ていますね。
別役実!私はこの人の作品が大好き。この世界観。日本のベケットと言われ、不条理劇の代表作家ですが、このアイロニー、視線がものすごく好き。うまく解説は出来ないんですが、それよりも、その演劇・その台詞・それを理解した表現者の中にたたずむことによって、解説は出来ない「何か」を確かに感じるんです。今回この短い作品(1時間5分)を観て、ますます好きになった。あの岸田今日子さんも「別役作品の中で自分のベストスリーに入る」と。
三谷さん(もう70代後半)の、老境に達した名優ぶりに、これまた感動。涙が出ました。
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by imamusic | 2008-05-26 13:45 | 日々徒然 | Trackback | Comments(2)

いつ以来かな?バースデイケーキのろうそく消し   

今年の誕生日は、なんと幸せな誕生日だったんだろう。
幸せ感は、今までで一番だったかもしれない。
毎年、別にいいや、と思ってお祝いもせずに、深夜まで仕事をしていたりした。
同居の家族が三世代の7人だった15年位前までは、年間、次々に来る誕生日、全員参加のファミレス食事会が常で、まあそれなりに毎回、心機一転、みたいな気分はあったけど、多数の中の一つの行事、みたいなところもあり、日付を気づくのは私なので、まさか自分の誕生日祝いを宣言するわけにもいかず、他の家族はそんな事気づきもしない男子ばかりの家族(義母は女性だけど超多忙なViolinistだったし)・・・。私のだけ忘れ去られていた年もずいぶんあったなあ。
まあそれはそれでいいし、あんまり気にもならなかった。むしろ一日中鼻歌交じりで黙っていて、日付が過ぎた深夜に「忘れてただろぉ?」と彼らを冷やかして「あ゛~!・・・・・ス・イ・マ・セ・ン・・・」と言わせるのが、面白かった!(性格悪し。)
しかし、今年は、去年から始めた「バースデイコンサート」の足固めがあって演奏内容の練り上げの準備が出来、自分のやりたい形での身近な人達とのホームコンサートのような貸切ライブを初めて出来て、その密度の濃い交流がとても納得いき、満足して幸せだった。こんなに幸せでいいのか?という位。
次の日、小学校の恩師が主催する「なつメロでこんにちわ」という、参加型コンサートにゲスト出演させていただき、同じ学校で同級生だった親友(そうそうここにもよくコメント書いてくれるlavenderさん)の自宅がすぐ近くだったので、私のバースデイ食事会を開いてくれた。
これがまた、なんと工夫たっぷりで素敵な料理、素敵なテーブルセッティング、素敵なBGM、素敵なおしゃべり、素敵なお部屋だったことか!窓から見える景色もちょうど新緑の季節で美しく、外国に居るよう。時間がまた良かった。年配の方たちのコンサートだったので終了が16:00。この食事会は17:00頃始まり、だんだんと黄昏ていくに従って、また室内の凝った照明をどんどん点けたり消したりしながら雰囲気を作っていく細かい心遣いの演出!時間の移り変わりが料理や会話の移り変わりとマッチして堪能してしまった。
食べ終わってテーブルを片付けてから、あー!写真撮っとくんだった、とlaveちゃん。そう、このブログにも貼れたのにな。とにかく素敵だったのよ。
そして最後、片付いたテーブルの上に私の名前の書いてあるバースデイケーキ!
何年ぶりかな、こんなの。ろうそくの数は・・・いや1セット5本なのでそれにしたみたい。しかしまあ、私の呼吸はなんとすごい風を起こすんだろう!きっと50本あってもいっぺんに消したに違いない。ケーキを前に、超満足な私。
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うぉーーー!これからも頑張ります!皆さん!ありがとーーー!!!
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by imamusic | 2008-05-20 02:30 | 日々徒然 | Trackback | Comments(1)

春といえば「桜」でなく「桃」の山梨へ   

JRの駅のホームに貼ってあるポスターのひとつ、ピンクの桃の花雲、黄色い菜の花の海、背景に残雪のアルプスや富士山の美しい写真、「花と歴史と芸術と・・・おいでよ!春の山梨へ」というのがある。日本一の桃源郷散策と石和の温泉・・・私には縁のない事・・・と横目で見ていたら、友人の招待で石和健康ランドホテル一泊の旅が突然降ってきた。
で、先週の金曜から土曜、行って来ました。
友人の従兄弟さんの案内で、到着してまず「フルーツ公園」。フルーツ王国の山梨、どこもかしこもピンク!見事!
接木をしたように枝の途中から色の違う花が咲いている。花びらも混血。不思議。綺麗。
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これは「花桃」というらしい。桃の実はつかないとか。
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ドームの中には温室やお土産やさんや果物の苗木などがある。市営の施設。
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お昼は石和の「小作」という老舗の大きな郷土料理屋で、ほうとう・馬刺し・たらの芽の天婦羅
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夜は甲府の町へ出て甲府最高のピアノのある高級クラブに連れて行ってもらった。ギタリスト、ピアニストのいる小さいが贅沢な場所で、やっぱり演奏をするはめに。「テネシーワルツ」や「月光値千金」など弾き歌い、ギタリストとMoon Riverをジョイントした。
甲府はかつて、人口に比して裏町歓楽街が充実しており、そういう意味では広島が日本で一番、甲府が二番だそうだ。まあちょっとあぶなっかしい街。

翌日、街の反対側でワインで有名な勝沼へドライブ。ピンクの花いっぱいの桃畑を抜けて山の上へ。「ぶどうの丘」という盆地の山梨が一望できる丘のレストランで昼ごはん。左の先は静岡。山々が重なって、雲がかかっているのが幻想的。
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ここは美術館もあり、陛下が来たこともあるという洒落た格式の高い素敵な場所だった。
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新宿から特急「あずさ」で1時間半くらい。友人とおしゃべりしていたらあっという間に着いてしまった。
山梨でとても気になったのは、「無尽」という言葉だ。お店で「今日は無尽ね」「無尽に行ってくる」「無尽に入ってる?」と訳のわからないことをみんながしゃべっていた。
少し説明してもらったが、これがなかなかわかりにくい。本当に複雑。うーん、ネットで検索して読んでみても・・・ふくざつ・・・。
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by imamusic | 2008-04-20 03:54 | 日々徒然 | Trackback | Comments(3)

宴席のテーブル立て札は「ナメック星」らしい・・・   

長男の結婚式・披露宴が、近づいてきた。
すべては本人達がやっているので、招く側に居る私や弟達には招待状はない、ということで、
いまいち、日程、当日スケジュール、進行状況や様子などの認識が甘く、
三男などは、バイトまで入れてしまっていたもんだから、昨日、日程を聞いて、あわててシフトを変えてもらっていた。
ところで、披露宴のテーブルには、よく「松」とか「菊」とかのテーブル札が立っている。
何でも良いらしいので、「ジュピター」など、星の名前にしたそうだ。
ところが、打ち合わせで長男が「ナメック星とか」、とジョークで言ったところ、
なんと、ユニークだと押し切られて決まり、「ナメック星」というテーブルがひとつあるらしい。
(ナメック星とは、アニメ「ドラゴンボール」に出てくる架空の星。星人は温厚で礼儀正しく勤勉とのこと。体は全て緑色・・・。息子達の世代には、ドラゴンボールの登場人物やストーリー・エピソード・スピリッツなどは共通の認識で、息子三人の母としても、登場人物のゴハンやベジータやクリリンは息子の友達のような感じだ。)
しかし、殆どの出席者には失礼になるので、母である私と、弟達と、私主宰の地域児童劇団時代の仲間親友達が座ることにしたとの事だ。
「じゃ、ナメック星人の格好していこうか」と冗談で言ったら「それだけはご勘弁を」と。
この母じゃ、やりかねない・・・と思ったに違いない。
入場の時とか、私がピアノを弾くらしいが、対するお嫁様の親族の方々は、バシッと格式のある身なりふるまいをされるらしい。
せめて、ベートーベン頭じゃ、理解に苦しむだろう、と、一応、なんとなく髪の毛も無難に美容院でカットしてみたわけですわ。
後は、最後に私が言うことになってる即興フリートークを、多少ハラハラ、半ばあきらめぎみの様子の長男。
まあ、なんとかなるだろ。
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by imamusic | 2008-02-28 03:00 | 日々徒然 | Comments(4)

断髪日   

女性が髪の毛を切ると、何かあったの?という場合もよくある。
そりゃ、「そろそろうるさくなってきて」とか「枝毛がいっぱい出てきちゃって」とか
「髪の毛の重みで根元が寝ちゃうようになっちゃって」、とか「つやがなくなっちゃって」とか
そういうのは、その「何か」には入らない。
いわゆる、ね、精神的なもの。
私の場合は、結構あります、そういうの。一刀両断!みたいな。

1/29の同窓会では、こんな感じ。
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左が私ですよ?右はバリバリのキャリアウーマンの親友Aさん。
仕事帰りとはいえ・・・決まってますね、さすが。
そして昨日の午後。敢行しました。美容院行き。
ほら!変身!
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髪型ひとつでこんなに変わる!(誰?変わらないジャンって言ってる人!)
もちろん、気分もかなり変わる。
これで数日は、気合入ります!よぉーーーーっしゃあ!

美容院のお兄さん、去年結婚したって言ってました。
「R25」って感じ。
商売柄当たり前だけど、何を言っても褒めるので気分良かった。
「生き方がカッコイイ」って言われました。
(やっぱそーかぁ・・・可愛い、んじやなくて、どっちかっていうとそっち方面なんかぁ・・・)
でもまあ、近くて安くてお酒もある「キンのツボ」ライブ、来るって言ってました。よっしゃ!
(仕上げにストレートスチームゴテを当ててもらってる時、「キンのツボ」携帯サイトのスケジュール3/23の私の名前見せたら、もう一人のお兄さんが「あ、ホントだ」と。二人で来てくれるらしい!)
さ!今夜も、もう一息!ガンバロ!友人依頼の、某中学校校歌ジャズピアノソロ演奏録音作業じゃ!
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by imamusic | 2008-02-26 04:34 | 日々徒然 | Comments(2)

継続の力、主婦劇団のパワー   

毎年1回、2月の下北沢演劇祭で公演し、今年で第13回目公演をむかえる世田谷の主婦劇団FMC。創立メンバーの一人の私は今年は音楽担当。
この活動から脚本執筆という隠れた才能が大きく花開き、主婦または家庭・女性の視点から毎年新作を書き続けた素晴らしい座付き作家フライングママが筆を折って二年目の今年、とうとう台本を外部のしかも男性に書き下ろしてもらった。
団員キャラクターへのあて書き、同じ環境への共感などの居心地の良さが取り払われ、最初は戸惑い手探りながら、今までの活動が活き、全員が「考え作り込む」姿勢を持っているのは、継続の力。主婦と言えどもあなどれない。
1~2月は毎週3~4日前後、半分は12~22時の約丸一日稽古だ。
演出家で大学の演劇科後輩の加藤君が、自分の劇団の公演を終え、2月初旬に戻ってきた。
あちこち手直しし演出してレベルもグンと上がった。

2月初旬、稽古の様子。
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中旬の稽古。演技面で行き詰った。この時期をよく乗り越えた。
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公演前日、北沢タウンホールでのゲネプロ、ダメだし中の演出家・加藤毅氏。
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本番2/21、舞台上手下に置かれた、我がシンセサイザー。
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ここで効果音や、演技と絡む即興BGMや、歌の伴奏、と大忙し・スリル満点の演奏をした。面白かったぁ!もちろん、稽古で、シーンによって、音質、メロディーやリズムの雰囲気、台詞や動きに合わせての「間」の選び方も、演出家の指示を得ている。が、その時々に違うのがライブの芝居。演出家・加藤君との長年のコンビでの信頼と、あうんの呼吸もあって、殆ど無いと言ってもよかった稽古合わせスケジュールでも可能だった。

こうしてとうとう本番は終わった。長年のファンも多く、客席はまあまあ埋まってた。アンケートは好評。「パワー・レベル共に主婦とは思えない!」「元気をもらった!」「是非来年も!待ってます。」「役を通して見える主婦団員達の実人生が見えて魅力的!」「特別の存在!」などなど。
また来年秋まで、主婦団員は冬眠するとか。

打ち上げパーティでの彼女らの素顔はすがすがしい。実生活ではもちろん多大な犠牲を払っているが、その「挑戦する主婦」が、年々たくましさ、美しさ、自我、などが本物になっていく手ごたえを感じた。活動を通じて一人の女性・人間として魅力的に成長している。もはや「主婦」というより「主婦と女の間」という感じで、精神的に自立しながらも家庭や家族を大切にする、という事に、反対に挑戦している。その味わいは深みがあり、確かで、仲間が居て出来ることでもあるだろう。
この活動、貴重なものと最近になって思う。友人である代表の石井さんに脱帽。
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by imamusic | 2008-02-23 00:11 | 日々徒然 | Comments(0)

夜中の音楽的妄想   

今日はライブ。今起きて、今から準備です。
昨夜は、Saxの斎藤君が出演するというので、音をシュミレーションしたら、ふと、学生時代に住んでいた吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」などで聞いたインストルメンタルの音楽が聞こえてきた。
おっと、と思って、「スタンダード・ジャズ・ハンドブック」という、プロも営業用によく使う楽譜本をザーッと見た。
あるある!
「朝日のごとくさわやかに」
「A列車で行こう」
「Blues March」
「What are you doing for the rest of your life?」
「There will never be another you」
「Speak low」
「ラウンドミッドナイト」
「パーディド」
「On green Dolphin street」
「モーニン」
「メモリーズオブユー」
「Left Alone」
「ブルーモンク」
「Alone Together」
「All the things you are」
「Alice in wonderland」

これらの曲は大好きだ。
歌じゃあ難しい。ピアノだけでも面倒。Saxが居てくれると、俄然やりたくなる名曲たち。
よっしゃ!

・・・これらをコピーしまくっていたら、朝5:00になってしまった・・・。急いで寝て、起きたのは11:00。ギャー、時間ねー!
不燃ごみの大きな70リットル袋を急いで出しに行くも、すでに遅し。しかも、ごみ置き場前の花屋のおばさんが忙しく仕事しながら「今日は土曜日よ、燃えるごみ!それはまた来週!」「・・・」。
タタタッと帰り、そうだ、歌のプログラム、作らなきゃ。15:00には「洒落男」「サイドバイサイド」を歌うSKDの二人が自宅に来るのだ。その楽譜も作ってやらなきゃ。おっと、その前に身づくろいも。
しっかしその前に、犬の朝食なんだよなー、トホホ。
あわてろ!私!
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by imamusic | 2008-02-02 11:19 | 日々徒然 | Comments(1)

白・雪・花、舞い散る!   

昨日1/23、朝、玄関を開けると目の前の見慣れた路地は一面の銀世界。
天からふわふわと大きな柔らかい雪が後から後から舞い散っていた。
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● ○ ○ ○ ○

散る・・・この日、約35年間の舞台作りを共にした盟友がこの世から姿を消し白骨となった。
彼について語ることは多く、ここでは書ききれない。
しかし彼から影響を受けた者、想い出のある方は多い。
今現在の私自身の成り立ちにも、大きく影響を与えている。彼を知る人達の中には「天才肌の」と呼ぶ人も多い。

○ ● ○ ○ ○

骨になる直前、餞別の歌として「三文オペラ」の中の「人間のむなしさの歌」をみんなで歌いニックネームを天井桟敷からのように大声でかけごえかけて送り出してやろう・・・と前夜思っていたが、新米俳優の三男に、「それはやめときましょう」と静かに愉された。
恩師の千田是也氏訳の岩波文庫から出ている「三文オペラ」台本を手直しし、千田氏の許可を得て最初に上演したのが1982年冬。
何年か置きに以後4回、芸大の在学生などで楽団を作り私も音楽監督・指揮・演奏・歌唱指導で参加した。
俳優でもある本人は、演出・制作を兼ねてピーチャム役などで出演もした。
千田氏が亡くなった1994年は、追悼公演になった。
この直前に、作曲のクルト・ワイルの遺族が著作権を遺族側に戻しシステムを変えたので、楽譜をドイツより取り寄せ上演期間のみ借りるその借用代のみで50万、チケットから歩合で使用料支払い、となり負担の多い公演だったが、「三文オペラ」などのブレヒト劇は千田是也門下同士として共通の原点であり、私にとっては地域の児童劇指導、その他にも、その影響は濃い。
息子達はその風を体ごと浴びて大人になった。

○ ○ ● ○ ○

劇中のピーチャム(乞食商会の豪腕親父)が皮肉たっぷりに、貧乏人への愛情もこめて逮捕しに来た警官達に歌う「人間のむなしさの歌」という、しかしむしろ楽しくリズミカルな曲の、彼の意訳はこうだ。

「きつねは生きる/ずるさを武器に/おいらも真似するがうまくいかねぇ/だって神様は人間様を/そんな風には作っちゃいねぇ」
「ノラ猫は生きる/魚をかっぱらい/おいらも真似するがうまくいかねぇ/だって神様は人間様を/そんな風には作っちゃいねぇ」
「幸せ目指し人間は走る/だが幸せはいつも品切れ/それを知ってか知らずか知らねえが/人間様は今日も走る」
「ゴール目指し人間は走る/走りゃまたゴールは遠くなる/空の上で神様達が/面白そうに笑ってござる」

詩人でもあるブレヒトのドイツ語での作詞でワイルが作曲。その訳詞で失礼ながらこれはいいと思う訳詞をされた方はあまり居ない。しかし、この意訳(キツネなんて言葉は原詩にはなかったと記憶している)は、メロディーと歌詞のイントネーション、詩の世界観が合っている。
本人も、うまくいった、と気に入って、何かにつけてよく歌っていた。享年59才。若すぎる。

○ ○ ○ ● ○

あえて、同じところに書くが、更に私は未来へ向かって走っている。
向かう未来とは、いずれ、雪となって散る世界への旅なのか?
いずれにせよ、私はまだ、生きている。
今までやってきたことを、生かすことが出来るよう、今後は努力しよう。

明日「南青山マンダラ」という120席の老舗ライブハウスで「薔薇笑亭SKD」の新春ライブがあり、音楽監督・演奏で参加している。内容は現在私が研究テーマにしている「昭和ジャズ」の世界で、ジャズ評論家の瀬川昌久氏も協力している。

○ ○ ○ ○ ●

歌唱指導で毎日稽古場のある南千住に通い、毎回何時間も費やした。
昼過ぎからやって気がつけば終電近いときもあった。
トークやダンスとの兼ね合いで演出家山西基弘氏が、どんどん曲のアレンジ指定を変えていく。

「あー、ここ、ねずみの格好で出てきて、チュウチャウとかアドリブで言いながらね、そうそう、曲が始まる前に、あ、すいません、そんな感じの効果音みたいな音でピアノ、弾いてくれませんか?チュウチュウ、チュチュチュ!チュウウウ!!!♪チュウチュウトレイン~と、そうそんな感じで、曲が始まるように。」
なんて、そういうのをバンド用にも今度は音楽的頭脳で理解できるよう書き、しかも一目瞭然で初見で弾けるように(なんせジャズマンはリハ嫌いだから・・・)楽譜にしないといけないので、それを帰宅してバンド用譜面に編曲し直す。

しかし、歌が怪しくて、気をもんでいたが、成長するものだ。個性的で面白い、と言える段階になってきた。
成長株で若手ホープのグレース美香は、公演後ニューヨークに勉強に行き、帰国未定とのこと。
何度か私のライブにも出演していただいたが、楽しみなひとり、これがもしかすると日本でのライブは最後になるかも?
終演後、送別会パーティーも会場で行われる。
昨日は最終稽古だったが、衣裳・ダンスが入るとさすがにSKD!目を見張るほど素晴らしく華やかで美しい、大いに宣伝したくなった。
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by imamusic | 2008-01-24 15:18 | 日々徒然 | Comments(8)

演劇的空間   

世田谷区介護予防部生涯現役推進課企画で、エフエム世田谷ラジオ番組「木曜スマイルKAN」を中高年の区民スタッフが作るという、そのスタッフになっています。
明後日のライブの準備、主婦劇団の音楽も振付用に今日明日中には音を作って渡さなきゃならない、来週からはSKDの1/25ライブ用指導が続くのでその準備も必要・・・うわーっ、更にボランティア活動している暇はないはずなんですが、1/24放送は2月の下北沢演劇祭前だから、その取材をしましょう、と提案したのは私・・・。行かなきゃねー、これは。

● ○ ○

ということで昨日午前中は、下北沢南口商店街理事長の事務所へ取材に出かけました。
一応チーム班は5名なんですが、皆さん忙しく、私とチームのMさんとエフエム世田谷のTさんと区の生涯現役推進課のWさんの4名・・・結構増えた・・・で行きました。

○ ● ○

理事長の吉田さん、70代のとても世話好きな感じでお話の上手な方でした。
事務所のテーブルの上には、グレタガルボやレッドバトラー、テンプルちゃんなど往年の銀幕スタアの写真が一枚ずつあるトランプがびっしり並んでいました。
あの頃の映画が大好きで、こうやっておくと全部いっぺんに見れるから、とのこと。下北沢に生まれ、下北沢で育ったという生粋の下北っ子だそうです。

空襲の無かった下北沢は大正時代のままの所が多く、それが若者達には懐古趣味の新鮮さにも繋がり、土地に古くから住む年配者達はむしろ外から来る若者達と共存して元気をもらっているとのことでした。
そこに本多劇場グループで有名な本多さんが次々に作った劇場群で演劇の街になったことが相まって、一種独特の街になったそうです。

○ ○ ●

色々貴重なお話をたくさん聞き、このアナログでアーティステックな土地、ますます好きになりました。
ここに住むのもいいなあ、と思い、夜、バイトから帰ってきた演劇活動をしている三男に話すと、猫好きな三男は愛猫ヒヨコを抱きながら「猫の街・下北沢とも言うんだよねー、そこに住もうかなー」と。
彼にはぴったりの街だと思うな。
なんせ彼の部屋は白黒映画の路地裏のような(わかるかなー?)、超演劇的空間だからなー。

(放送は1/24昼12:45~13:00、現在編集中!)
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by imamusic | 2008-01-10 01:20 | 日々徒然 | Comments(1)