「戦争反対!」と・・・初めて叫んでいた、水曜の夜。   

8/9(水)は、自転車で自宅から15分弱の用賀駅前にある居酒屋ライブハウス「キンのツボ」、つまりは「地元」での馴染みの店の、隔月レギュラーライブだった。相棒ベーシストも多忙で来れず、久しぶりに弾き語りソロの自由を楽しんだ。
連日猛暑でうんざりの東京・・・しかし予想に反して席はある程度埋まっていた。高齢の方も、いやむしろ高齢だからか?暑さなど意に介さない平気の平左で元気・・・さすが昭和の生き方達人達だなー。

クラリネットやハーモニカを吹く人、ドラマーのダンディマン、ボーカル愛好家、声優さん、ジャズコーラスの皆さん、など芸達者も多く、1ステージ目のみ私の世界に集中したあと2ステージ目からどんどん入ってもらってセッションを楽しんだ。

Shoofiesは9/9のハートフルコンサートに全曲アカペラで歌うことにしたので、試しにそれをやってみた。美しい「Moon River」のハーモニーになった。ついにここまで来たかと感慨深い。コーラスの醍醐味はやはり無伴奏合唱だろう。

ラストステージでは私が加わって歌い出しメインソロを担当しShoofiesがバックコーラスをつけるところから始まる「ダウン・バイ・ザ・リバーサイド」を別のコーラスグループではソロを担当しているSさんと二人でソロを歌い、武器を川に捨てに行こう、と繰り返すこの反戦歌を、ドラムやクラリネットも加わり歌った。

Shoofiesのメンバー達は結構硬派な精神の持ち主もいる。彼女らとこの歌を歌う時は、何か強めの意思に後押しされて、私も少し積極的な気持ちになる。
そしてまたこの日は長崎の原爆投下72年目でもあり「長崎を世界で最後の被爆地に」という長崎発信の強い願いは、数日前にあった広島の原爆忌とはまた違った趣の、平和への祈りの日でもあった。シュプレヒコールというものに付いて行けない私には、日常の生活を大事にしながら戦争反対を心の中で唱える長崎の姿勢に身を委ねるとホッとする。ただ今年はカトリック長崎大司教区の高見大司教でさえ「祈るだけではダメ」「黙っていたら黙認していると思われますから」と核兵器廃絶署名運動に記名したそうだ。
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蝉の鳴く夏が佳境に入り、こんなに過ごしにくい蒸し風呂のような日本の夏を今年も私たちは体験しながら、戦争末期の人たちが同じ季節の中で味わった地獄に思いを馳せる。なんということか。彼らの痛みに私は到底手が届かない。

語ろうとしても上手くは語れないという人達が多いと聞く。だからあえて語らず、大切な人達の屍の意志を体内に取り込み、平和へとひたすら努力して立て直し、彼らの平和の象徴としての「戦後生まれの)私達の笑顔」を守り育むため黙々とやって来てくれた敗戦経験者の先人達・・・。
この年になるまで平和な世界しか知らない私には、その原因を突き止める義務がある。やろうと思えば出来る事があるならば、やらないのは罪に等しい、だろう。

そのような思いは、この日「ダウンバイザリバーサイド」を観客の皆さんと一緒に声を張り上げて唱和した辺りから、その客席の声の圧力に背中を押されるように私の心に勇気を植え付けた。8/9の平和宣言の意義を語りつつ、熱い想いのまま、立て続けに「IMAGINE」「虹の彼方に」「What A Wonderful World」を思い切り弾き語った。その都度、力強い賛同の拍手をいただき、気持ちは熱いままタイムリミットとなり「今日はこれでおしまい」との終演宣言への拍手の熱に押されるように「戦争反対!!!」とマイクで叫んでいた。

この私が。

「戦争反対!!!」と。

観客の熱意だけでなく、世界情勢の現況や、自らの年齢、今春からの新しい活動、その他様々な要因が、65歳の夏にして初めてこの言葉を正真正銘の自らの強い意志として発した。

実際の痛みがなくては「痛いことはやめて」とは言えない。怖い思いを実際にしなければ「怖いからそんなことするな」とは言えない。家族を失った悲しみを体験しなければ「父や母や子供達を奪うな」と最初から強く反発するのをためらうだろう。その隙に、手の中からするりするりといつのまにか何かが滑り堕ちていくはずだ。

今年、この言葉を叫べた事は、私の人生の中では大きな変化で、それは前進だと、一人で確信した。

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by imamusic | 2017-08-11 01:07 | 日々徒然 | Trackback | Comments(0)

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