古本屋は、本屋や図書館よりも、面白い。   

昨夜は、経堂駅前のすずらん通りの行きつけの珈琲店「バーコルテ」で食後のデザート&珈琲を飲んだ帰り道、すずらん通りの古本屋「遠藤書店」に入った。
というのも、ここのショーウインドーに毛筆で書かれた「遠藤書店」の札の下に並んだ書物、つまりは遠藤書店が厳選した本たちの表紙がものすごく面白そうで眺めているうち、店頭の100円掘り出し本たちも一冊としてつまらない本は無いと気づき、ここは面白いに違いない、と店内に入った。すぐに綺麗な装丁のままの久生十蘭「従軍日記」が目に入り、友人でスポーツ関係の研究者の三ツ谷洋子さんから(叔父にあたる)久生十蘭の著作権管理を任されている、とご自宅の久生十蘭の棚を紹介してくれたのを思い出し、買わない訳にはいかなくなった。案の定、後半には三ツ谷さんが書かれた文が載っていた。
うず高くお宝本が埋もれた天井まである古本屋風の店内はカテゴリもよく整理されていて、この本の隣にこの本を置くか〜という配慮、パラパラ読みで読める内容への興味の対象に微妙にリンクする本並びのセンスに感嘆した。店主のコンセプト・生き様が、そのまま選書のセンスに現れている。
8月だからか、入り口付近で手に取った本の棚は戦争と平和や満州についての興味深い本が並んでいた。満州…母の生まれ育った大連、そして大地、父も学んだ満州の地、ここへの興味は尽きない。幻の国となった満州国の当時の写真と共に、私より10年も年若い研究者、安冨歩さんという人が去年出版した新しい視点での「満州暴走 隠された構造」という本も現代に繋がる構造解明と今やるべき事への結論にある意味納得した部分もあった。
いつしか6冊、買い求め、帰宅後、とうとう朝まで熱中して読んだ。これらの本を読んだり眺めたりすると私のルーツをも含む時代背景がわらわらと起き上がってくる。
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完読した大竹省二著「遥かなる鏡」(写真で綴る敗戦日本秘話)は、カメラマンとして活動した大竹さんの貴重な秘蔵写真も多く、ご自分の人生の話と絡めた内容に強く興味を持った。読み終わってプロフィールを見たら、なんと私の父が終戦時に最終学年の学業途中で学生として在籍していた上海の同文書院の卒業生で3年先輩の方だった。
やはり、どこかで私の血と繋がっている。本の中の写真や文章では昭和27年、つまり私が生まれた頃の東京の様子も伺える。今まで知らなかったが5/17に足立区で産まれた直前の5/1は血のメーデーと言われた大事件だったようだ。4/28の日米安保条約締結に反対してデモ隊の活動は膨れ上がり皇居前広場は大変な事になっている。戦争の現場のような凄まじい写真が2枚載っていた。この時、父は既にデモ隊と反対の立場の役所に就職していただろうか?先輩の大竹さんと交流はあったのだろうか?

今夜は、次男と三男の合同誕生会に母も来る筈だったが、残念ながら彼女は急に体調悪くなり(大した事はなさそうだが)来れなくなった。
今になって母に聞きたい事がたくさん出てきている。その内、質問形式で話してもらってまとめたいなーと思っているが、出来るかなぁ…。








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by imamusic | 2016-08-25 11:28 | 日々徒然 | Trackback | Comments(0)

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