北海道LIVEツアーその3(2016/7/29夜)苫小牧の叔父夫妻との語らいの一夜   

港町・苫小牧に毎年立ち寄るようになるとは、10年前までは想像だにしなかった。

d0135567_14354327.jpg

苫小牧港。

d0135567_14354473.jpg

マルトマ食堂の裏。

d0135567_14354446.jpg


d0135567_14354557.jpg

マルトマ丼。千円前後!
d0135567_14354582.jpg


更に言えば、北海道に行くチャンスなど、私の人生には無い筈だった。キッカケを紐解けば、神の意志を感じてしまう。ここ苫小牧には、私の父方の祖母・森山うたの墓があるのだ…。

祖母・うた婆さんには、私が小学校1年に上がる時、立川の先の青梅線昭島駅に近い都営住宅に住んでいた頃初めて会った。長男の長女である私…彼女の初孫だ。ランドセルをうた婆さんから入学祝いに買ってもらい玄関先で記念撮影した。しかし彼女は父が幼い時に離婚し終戦の折に突如父の前に現れたものだから父との関係は推して慮るものがある。父は福岡県の県費生として10代を大連の満鉄育成学校で過ごし上海の大学で終戦を迎え郷里の福岡に戻って九州大学に編入していた。うた婆さんは再婚し北海道の炭鉱町・美唄で5人の子供をもうけていた…その次男が苫小牧在住の叔父だ。つまり祖父違いの叔父なのだが、書く字体や歩き方など亡き父に似てもいる。子供の頃、貧困生活の美唄の家に時折父が訪れ「勉強を頑張れ」と励まされたと聞く。今や釧路公立大学の名誉教授かなんかで国文学者の叔父。「万葉集」などの伝承文学や民衆歌謡史研究第一人者で「古典の中のことば遊び-歌のわざ、歌の力-」などという面白そうな講座も開き、私の心の襞の細やかな思いをどこまでもすくい取り理解し一緒に議論できる貴重な存在なのだ(叔父の研究対象は私の興味と重なり、アイヌの文化の話などもっともっと調べたいが帰京すると多忙で忘れてしまい勿体無い)。

うた婆さんは京都の下宿屋の娘。彼女の波乱万丈の人生とその時々の行動や気持ちを検証するのが叔父と私の共通の楽しみとアイデンティティ探索になり、そこから芸術論、人生論に話が及び、年に一度のこの語らいの夜は、いつも待ち遠しい夜だ。

この日は朝の苫小牧東病院コンサートに続き、夜は苫小牧信用金庫(通称とましん)の市民サロンでコンサートがあった。苫小牧文化賞を受賞し苫小牧文化団体協議会会長で顔が広い叔父は15名の観客を集めてくれたとか。その叔父曰く「今回のコンサートはいつもより歌が少なかったね、もっと聞きたかったという人がたくさん居たよ、東病院の船木先生を早く出し過ぎたね、先生のレッスンのようになったf^_^;後半のセッションはあれはあれで面白かったし、松本さんのトロンボーンも聞いたこと無いような柔らかい音で認識新たにし良かったんだけどね」と夕餉の席で。
d0135567_14354685.jpg

d0135567_14354677.jpg


その叔父宅での夕餉の語らいは、時間と共に真に迫ったりゆったりしたりの大波小波があり、時々、自分でも気付かなかった心の奥底の既に結論を持っていた究極の大切なものまで浮かび上がり不思議だ。隠れた課題を見つけたりもする。実人生の喜怒哀楽を体や心にしっかり刻み込んで生きていながら、それらを俯瞰して検証する目を持つ叔父とはウマが合う。ドラマ映画のファンでもありたくさんの蔵書やビデオが図書館のように並んでいて、二階建ての一軒家は本の重みで傾きドアが閉まらない所もあるf^_^;

それらの検索表も作っていて、どの棚に何がありどのビデオに何が録画されているか、話題の流れで叔父の頭にピンときたものがすぐに出てくる。好奇心旺盛でクルクル動く叔父…毎日のように文化団体イベントの開会や閉会の挨拶の役回りがあるらしく苫小牧の名士なのだろう。しかしこの一夜だけは私の叔父として拉致したっぷり深夜まで独り占めしている。

そんな叔父を大好きな奥様である義叔母も静かながら面白い方だ。自然体で叔父に寄り添い、うた婆さんの残した庭畑の新鮮な野菜を上手に料理してテーブルに広げる。私も叔父も糖尿病なので料理はピッタリ、そして〜美味しい〜。あーそうか、こんな風にして毎日の料理を気軽に創意工夫で楽しめばいいんだ、と思った。

祖母の名前が「うた」。叔父の研究対象が「伝承文学」や「民衆歌謡史」。私のライフワークと重なる。













[PR]

by imamusic | 2016-08-03 13:04 | 日々徒然 | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : http://imamusic.exblog.jp/tb/23372974
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。

<< 北海道LIVEツアーその4(2... 北海道LIVEツアーその2 (... >>