太刀洗飛行場というのを知っていますか?長崎訪問前日立ち寄ったのは西日本最大の陸軍飛行学校跡地。   

2011年3月11日の東日本大震災と福島の原発事故を、私達都民は(地理的に近い事もあり)リアルな危機感を味わった。当時、一緒に激しく揺れ、その後しばらくは節電を課され、現在も空気中の見えない放射線汚染への不安を抱えている。特に原発問題が、今後の人類の生き方の再考を迫り、我々は、そして自分はどうしたらいいか、考えずにはいられない状況だ。

甘い気持ちでノンビリ生きてきた間に、大切なものを置き忘れた気がして、長崎の原爆資料館に行こうと思った。
その目的で8/21〜25、九州へ行った。母校のある大分へLCCの旅客機が東京から往復するようになり、私の財布でもなんとか飛べる。そして九州の中はハイウエイが便利に繋がり高速バス移動が楽だ。

まず成田空港から大分空港へジェットスターで飛んだ。そこから長崎に行くハイウエイの途中に甘木インターチェンジがある。そこは父が眠る太刀洗に近い。せっかくだから墓参りしよう。そして、長崎の原爆爆心地に近かった為に壊滅した浦上天主堂を作った鉄川与作さんが設計した浦上と同じ双頭の煉瓦造りの今村カトリック教会も見てこよう。

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相変わらず、周辺の部落の家々は筑紫平野の古くからある農村家屋で、その中にニョキッと教会の角が見える不思議な光景。夕闇も迫り教会は美しく厳粛な姿を刻々と変化させていた。
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何気無く太刀洗を検索したら、太刀洗平和記念館というのがいつの間にか出来ていた。甘木ICに親戚の奥さんに車で迎えにきてもらい、まず平和記念館に連れて行ってもらった。
http://tachiarai-heiwa.jp/s/
ここ太刀洗には、戦前、西日本最大の東洋一と言われた太刀洗飛行場があった。その広さは福岡ドーム22個分だそうだ。
飛行機の離着陸はもちろん、陸軍飛行学校本校があり、ここで学んだ優秀な若者達が、いずれ特攻隊の飛行機乗りとしてむざむざと命を落として行く。当時の彼らの手紙の文章から国の為に死ぬ事を誇りとして疑わない純粋さと強さを感じ、今の若者達や私自身との価値観の違いにおののく。記念館の中に悲愴感は無く、当時の若者達が胸を張って生きていた記録がむしろ明るく強く賢く漂っている。
これは記念館の人達が色々考えて、どう見せるか努力しているのだろう。
しかし太刀洗はこの飛行場があったが為に米軍の標的にされ大空襲で壊滅し、逃げ惑った村の子供達や大人達も多数亡くなった。私の血筋の人もいたかもしれない。本当に、日本は戦争を二度としてはいけない。

この平和記念館が2009年にできる前、渕上宗重さんという方が太刀洗駅舎を利用して旧平和記念館を私設で作っていたという。少し前、九一式戦闘機が博多湾から上がり、操縦席の遺品からこの飛行場のパイロットのものだったと分かり、渕上さんが提案して町で引き取り中学校のプールに漬けて塩抜きし復元したと当人から聞いた。それが縁で平和記念館を駅舎の近くの元本部があった辺りに作ることになり旧記念館のコレクション(零戦も!)を全部寄付したそうだ。

現在は太刀洗駅舎に「レトロステーション」と名前を変え、昭和の生活用品や蓄音機などのコレクションを展示し館長をしていたが、少し離れた朝倉市黒川という山間の梨の選果場廃屋倉庫を買い取って、入りきれないコレクションを集め、音楽館(おんらくかん)という博物館にしている。彼はそこの館長も兼ねている。

何故、渕上氏を知っているか…これがまたビックリな縁!我がいまむら直子Duoの相棒ベーシスト山村隆一さんが、以前福岡で活躍していた頃、この渕上さんのレコーディングスタジオで録音に参加した、と言うではないか!

会わずにはいられない!と思い、レトロステーションに居るかな?と行ってみた。ちょうど蓄音機の修理をしていて手が油まみれだと言いながら奥から出てきてくれた。

穏やかで素晴らしいセンスの80才位の紳士。SONY製品のコレクターでもあり、音楽館にはアメリカのジープやエジソンの蓄音機やクレデンサ、古いアメリカの自動演奏ピアノ、コンサートスペースやグランドピアノもあると。NHKの「熱中時間」という番組でも紹介されたとか。
http://blog.goo.ne.jp/kyouseinosato/e/7561a65b7c58b54a0d6d3e8e48196b34

何も知らず、ただ山村さんのわずかな情報だけで行ったので、自然体で話す事が出来た…(^_^;)
「今度、音楽館に演奏しに来なさい」と言われたので、ぜひ行きたいと思う。
そう、LCCと高速バスを乗り継いで、東京の音楽仲間や大分の同窓生達を誘ってイベントをしたい!

http://www.onrakukan.com/


そして音楽館の隣には、一緒に活動しているという柳さんというアーティストが運営している旧黒川小学校を改装した美術館「共星の里」があるとのこと。子供達の団体がワークショップをしてそのまま泊まる事もあるそうだ。外国のアーティストの作品もたくさんあり、外国人も多く訪れるらしい。
http://blog.goo.ne.jp/kyouseinosato

どういう運命なのか?とにかくそんな場所に磁石に吸い寄せられるように繋がってしまった。渕上さんの人柄が素晴らしい。その魅力に引っ張られる。

10/11に大分である高校の全体同窓会に出席する為また九州に行くので前々日あたりには是非「音楽館」を訪れてみたい。

来年は何か出来たらイベントをやりたい。やはりこの、平和を考える、というのがテーマになるかもしれない。
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by imamusic | 2014-09-02 03:18 | 日々徒然 | Trackback | Comments(2)

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Commented by 水野行雄 at 2014-09-02 05:14 x
おはようございます。「長崎原爆資料館」は28年前に行きました。戦争は二度とお越したくないです。
私の体調も大部良くなりました。
10月の「ひだり馬」には弟、息子夫婦などと行きたいと思っております。その節は有り難うございました。お会い出来る事を楽しみにしております。
Commented by imamusic at 2014-09-02 05:24
水野さん<よかった〜!
またお会いできるのをたのしみにしています!

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