世田谷パブリックシアターのフリーステージ洋楽部門、初参加。   

1997年にオープンした我が街の誇り(と勝手に思ってます)「世田谷パブリックシアター」
オープン時はワクワクしながら待ち、事前の準備イベント企画会にも参加し、開館記念のフリーステージには、その企画会の最後のイベントとして区民ミュージカルを提案。公募で40名近くの出演者が集まり、地域性を生かしたオリジナルミュージカル「商店街盛り上げましょう株式会社」というのを七日間の練習で合理的に進め、敢行した。

台本は、主婦劇団FMCの活動で脚本家としての才能が開花した主婦の小川さゆりさん。演出と音楽が私。振付が元劇団四季ミュージカル女優で近所のPTAママ、原さん。衣裳は演劇集団「円」こどもステージや、木の実ナナと細川俊之の「ショーガール」や「いかれた主婦」などの名舞台を担当したプロ衣裳家でありながら、これも近所のPTAママでもある中村里香子さん。演出助手は、何故か私の意図するものとツーカーの大学21期後輩で、HOT CAT COMPANYでは実践的なアシスタントを随分してもらった、元音楽座俳優の加藤毅君。
世田谷区としてはおそらく初めての区民ミュージカル。これは大好評で参加者も充実感を味わった。終演後、このプロジェクトを先に進めますかどうしますか?と聞かれたけれど、私は色々な予想からキッパリ一回きりでお終いにした。続けていればその後の14年間、きっと違う人生を歩んだだろうけど。

この1997年のフリーステージには、この区民ミュージカルの他に、主宰していた青い鳥シアター(息子達とその仲間、そしてその友達、区報で公募して集まった区民の子供達40名くらいの地域劇団)の自作ミュージカル「栗太郎」、創立した主婦劇団FMCの公演、と三つの演目に関わった。

その後、演劇部門はフリーステージから無くなり、その発展形は、「シアタートラム・ネクストジェネレーション」という若者の新人劇団を応援するプロジェクトに変わって行った。このあたりはとてもこの劇場らしい発展の仕方だ。

洋舞部門と洋楽部門が残り、洋舞部門は主劇場・世田谷パブリックシアター(因みに600席の主劇場と200席の小劇場・シアタートラムがある)の素晴らしい舞台使用だったので、子供達と一緒にあの舞台に一度立ってみたいもんだ、と思い、指導していたタップダンスの生徒達と急遽「Cat Walk」というタップダンスチームを作り出場した(Cat Walkとは、照明作業をする劇場の天井の細いつり橋のような渡り廊下の事)。10分以内の出演なのであっという間だったが、楽しかった。ひとつひとつの団体の内容に即して、劇場の音響・照明スタッフがプランから実践までかなり高度な本気の仕事をしてくれる。特にダンス部門の照明は素晴らしい!ここのスタッフは劇場が出来る時の理想が高度で、非常に優秀な芸術的技術者達が集結している。フリーステージなど、アマチュアの表現者達にも手を抜かずに動いてくれるところがとてもいい。それもここの劇場の理想なのだろう。

さて、それらへの出場後、HOT CAT COMPANYを立ち上げ、約10年の怒涛の月日が流れた・・・。(2002年にはHOT CAT COMPANY公演自作ミュージカル「ダルニー・ラプソディー」をここで公演したが)まさかまたここに帰ってくるとは!

今年の4/29(祝)、フリーステージ出演の未開拓部門・洋楽部門へ初エントリーし、Shoofiesを前面に出して出演することになった。今日は午前中、初参加団体の打ち合わせだったが15団体のうち初参加は我々だけで、劇場制作部の若者二名と私の三人だけだった。

ここの制作部は、初代芸術監督佐藤信(演劇集団「黒テント」主宰)の人脈や過去の実績の影響が強く、単体劇場でありながら、区、都、国を飛び越えて、グローバルな繋がりが顕著。海外の団体や演劇人と直接結びついている感じがあり、本場の英国ロイヤルシアターやイタリアのコメディアデラルテなどのワークショップもある。劇場マネージメントの話が主体の機関誌もあり、大学ではないのにアカデミックで未来指向型の実践現場、という感じ。ここの制作部の研究は、日本の公共劇場マネージメントという分野の先駆的なところでもあり、各地の新しい劇場の指標のようにもなっている。だから今日のような小さな会合も、そういった環境の中に居る若者スタッフの緊張感が伝わり、意識のリフレッシュという感じがして気持ち良かった。
二代目芸術監督に野村萬斎が入ってから、初代が取り除いた 「過去の垢」のない劇場に、日本古来の文化を切り取って過去を眺め、未来指向で、現代を遊んでいる。(舞踏、演劇を中心にして作った劇場なので、音楽部門の活動は、まだ新しい)。

その空間に、Shoofiesというアマチュアの特権を生かして、ちょっとの時間、触れたいな、と思った。
3/5の技術打ち合わせで、Shoofiesのパフォーマンスに合わせた照明、舞台配置・音響、などの相談がある、と聞き、97年のフリーステージの時のスタッフ連の「出来る」顔を思い出した。わずか10分の出番に、当日のShoofiesのリハーサルが30分あるそうだが、その殆どは、照明・音響・舞台スタッフのプラン作りと機械へのプログラミング確定作業だ。Shoofies、とは、どういう表現団体なのか、急にグッと問いが突きつけられた気がした。
A4サイズのプログラムにも半分のA5サイズの紹介が載るという。
マネージメント部のデータオープン化、Web保存なども、文化庁のサイトや色々な所に直結しており、独自のwebライブラリーや実績の保存、リンクのネットワークが広がっている。つまり、出演時間は10分ながら、Shoofiesという団体の、世界向けアンテナショップウィンドウになる訳だ(え?大げさ?いやいや、あなどるなかれ。)。

あと2か月。Shoofiesのなんたるかを、一度検証してみる必要がある。
[PR]

by imamusic | 2011-02-18 16:03 | 日々徒然 | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : http://imamusic.exblog.jp/tb/12923673
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。

<< めじろが、きた。 メルマガ発行しました。転載します。 >>