映画「スキーの寵児」の話   

5/6、法政大学スポーツ健康学部の学生たちに、ボイストレーニングの授業をしてきました。
私の友人、三ツ谷洋子さんが、この新しい学部の教授になられたので、彼女の「基礎演習」という授業の一環に去年から駆り出されています。90分の間に本来は時間と日数をかけて教える事を詰め込んで27名の新入生に教えるので、進行表を作り効率良く基礎をつかんで欲しいものを並べました。怒涛の90分でした。

ここは去年の新設学部で、この日は去年に続き二回目。高尾山駅の2つ手前の緑濃き連山が見渡せる美しい自然の中の丘の上にある立派な校舎です。
彼女の研究室の隣の研究室の福岡孝純教授と去年バッタリ会って紹介されたことから懇意になりましたが、昨日も、私が行くのを見計らったかのように、講師控え室にわざわざ顔を出してくれました。

福岡さんはお父さんが日本に初めてアルペンスキーを広めた人だそうで、「スキーの寵児」の映画を作り自分も出演したそうです。それを去年聞き、私はびっくりして、北大山とスキーの会の話や山の歌、その意義について去年も、そして今回も熱く語り合いました。

去年上用賀アートホールで開催したハートフルコンサートで1960年代の当時の北大山スキー部学生たちの素晴らしいスキー滑走の映像を投影しながら全国から集まったOB達がステージで歌ったことや、その後OB達とCDを作ったことを話したら、興味深く聴いておられました。

そして、お父さんが帝劇でロードショー上映をした35mmトーキー映画「スキーの寵児」のDVDを持っているので貸してくださるとのこと!!
(ネット検索ではお父さんの福岡孝行氏が、疎開先の八方尾根で、東大在学時代、撮影監督出演された作品と判明、このフィルムは消失してしまったとありましたが)そのメイキングの貴重なお話も泉のごとくどんどん話されるので、ひとりで聞いているのはもったいなく、「そのうち下北沢のライブハウス「音倉」で投影しながら、先生をお呼びしてお話してもらいたい」と言いましたら快諾してくれました。 (後で調べたら一昨年、白馬で同じような企画の上映会をされていたんだすね。びっくりです。)

ご自身は、お父さんのお弟子さんの顔恵民さんという人に白馬でスキーを習い、その娘さんにスキーを教えたことその娘さんは歌手、一青窈として有名になったこと、お父さんは白馬青年団を作ったことなど色々話され、今私達がコーラス会で挑戦しているコーラス「大尉の遺言」などは、現地ではゆっくりした歌素晴らしい曲ですね、と言うと、あのように「雪の斜面にとけこむような歌」は、実際にはスイスにはなく、彼らは山に対して「稼ぐ」意識が強く、山に対して「人間との結びつき」の意識をもつオーストリア人のハプスブルグ家の音楽文化が、ヨーデルや山の歌の素地になってスイスに伝わったこと、など、目から鱗の貴重な話を、授業前の短い待ち時間に夢中になって話してくれました。

そして「最近のアルペンスキーは競争になってしまい、山スキーの本来の素晴らしさ、人を育てるということが継承されていない」ことに歯がゆさを感じていられました。「それこそ去年私が北大ミュージアムで北大や北海道の歴史を知り、クラークの精神が北大や北海道の人々に浸透し山スキー部にこそ受け継がれています!」とついつい興奮して言うと、何度もうなずき「そうなんです、クラークが居たのはわずかな時間だけど残したものは大きい」と言っていました。

今年も8月上旬には北海道大学や定山渓、知床斜里などでの北海道ライブツアー企画があります。8月後半には長野北部の山小屋ライブツアー企画もあり、9/11ハートフルコンサートには、去年に引き続き北大山スキー部OBが集結して「山の歌」の数々を歌ってくれる予定です。

一昨年の12月、縁あって「山の歌」に出会い、その感動を日記に書きましたが、それから一年半、実に様々な事がありました。
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by imamusic | 2010-05-08 12:54 | 日々徒然 | Trackback | Comments(0)

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